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ダムダム騙り黙らせる（初期タイプ）

『ダムダム騙り黙らせる』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
作　　川西明峰高校演劇部

出演者　総数　８　（男　０　女　４　不定　４）
上演時間　３０分

初演　２０１７年３月

あらすじ　

舞台は中世のある人形屋。
マネキン、トルソーなどが随所に置かれている。
ただ、元は人間だったという。
その噂を聞きつけてやってきた一人の少女・ソル。

「…誰かは『あの人は人形にされた』って思うかもしれないけど。…人形にされることを、私が選択してるんです。人形にされるの、上等です。」―― 人形屋の主人、看板娘のフィリア、情報屋、クシャロ村のソル、姉のヘレナの運命は ―― 。

【キャスト】　

ソ　ル(女)　　・・・
人形屋（女）　　・・・
フィリア（女）　・・・
情報屋（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・
ヘレナ（女）　　・・・
仮面Ａ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・
仮面Ｂ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・
仮面Ｃ（男女可、オリジナル版では女子が演じた）　　・・・　

１．ファーストシーン　〜ヘレナの憂鬱〜

　真っ暗な中、うっすらと青白い光が差し込む。雨が降っているらしい。舞台上にトルソーが点在している。雨に降りこめられた一人の少女、ヘレナが立ち尽くしている。

ヘレナ　　どこよ…。

　一人のお面を被った者が登場。何か、不気味なことをつぶやいている。追いかけるヘレナ。仮面を被った者、ひたすら同じことを繰り返しつぶやいている。すると、また一人お面を被った者が登場。そして、また一人。一体、彼らは何者なのだろう。

ヘレナ　　どこ隠れてんのよ！

　ヘレナ、お面を被った者を追いかけ続ける。突然、足が思い通りに動かなくなった。

ヘレナ　　くっ、あんたのせいで私は…。

　仮面を被ったものたち、不気味に笑う。雷の音と共に暗転。

２．セカンドシーン　〜ここは、名もなき人形屋〜

　人形屋の主による呪文のようなつぶやき。下手サスに照らされた情報屋。扉を開けようとするが開かない。ドンドンとノックをするが反応がない。もう一度ノックをするが同じである。

情報屋　　おい、おらへんのか？せっかくええネタ仕入れたんやけど。（口笛）これ、新しいリストやさかい。
人形屋　　§°±¶Δ×Α§÷Ε´…
情報屋　　ほんましゃーないやっちゃな。

　情報屋、はける。暗闇の中、人形屋による呪文のようなつぶやきが続く。

フィリア　旦那様？お客様じゃないですか？旦那様ぁ？
人形屋　　¶×ΓΛΦζξφ…
フィリア　えーと、どこだ。

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