ワン・アフター・アナザー

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初演日:2018/11 作者:奥野美都
ワン・アフター・アナザー  作奥野美都


〈登場人物〉

沙羅 さら 元文芸クラブメンバー

満恵 みつえ 元文芸クラブメンバー

塔花 とうか 元文芸クラブメンバー

リポ・男1〜女2…モブ。上演時は音声のみ





【プロローグ】

  街の喧騒
  信号が青になり、それを知らせるサイレン音が鳴り響く
  沙羅、何だか嬉しそうな様子で道を渡る中、急ブレーキ音
  沙羅、吹っ飛ばされる

  倒れている沙羅
悲鳴、人々のどよめき

  それらが大きくなっていく中、沙羅は静かに笑みを浮かべたー


【一場】

  満恵、本をもって入ってくる

満恵 ……「新人賞受賞作品 『ワン・アフター・アナザー』」

沙羅、起き上がり小説の冒頭を言う

沙羅 何かが欠けているわけでもないけど、何かが大きいわけでもない。面白みがない子。それが私でした。私は大学で文芸クラブに入りました。真っ白な私の唯一の色、水しぶきのように小さくて色と呼ぶかも迷うような色、それが小説でした。大学の文芸クラブで、真っ白な私についに色が付けられた。

  過去パート
  満恵は現在パートのまま、隅で小説雑誌を読んでいる
  塔花、パソコンを打っている
  沙羅、入ってくる

沙羅 おはよう。
塔花 (無言でパソコンを打っている)
沙羅 塔花ちゃん、私の小説どうだった?
塔花 …まだ読んでない。
沙羅 また今度でいいから読んでくれないかな?
塔花 自分のやつで忙しいから無理だわ。満恵に読んでもらったら?
沙羅 私、小説はずっと読むだけだったから文章とか不安で、賞を取ったことある塔花ちゃんにチェックしてもらおうと(思って)

  塔花、ペットボトルを投げつける


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