居候山田

(いそうろうやまだ)
初演日:2017/9 作者:劇団日曜日
山田:人間。さきが好き。つっこみ。
すぐる:C級妖怪。陽気で気さく。弱い。いいやつ。絵美子と夫婦。
絵美子:A級妖怪。強い。いい奥さん。すぐると夫婦。殺陣あり。
さき:人間。明るい。とろい。テンションが高い。山田が好き。
監督:人間。悪いやつ。殺陣あり。

必要SE & BGM:
?鈴
?インターホン
?殴られる音(複数回)
?気合溜めの時の音(はぁぁぁぁ!の時)
?官能小説の時の音

山田:この荷物で最後だな。このテレビと洗濯機とあっちの部屋に冷蔵庫とベットは届いているから。
これで生活に必要なものは一通り揃ったな。
いやそれにしてもこの部屋広いよなぁー!こんな感じの良い部屋に住みたかったんだよ。あとなんと言ってもこの時計!
この時計良いよなぁー!この鳩時計アンティークっぽくて!センスあるよなぁー!まぁ俺が選んで買ったんだけど。
【荷物をゴソゴソして】
あ、男の一人暮らしにあえてぬいぐるみを置いておいて女の子の警戒心を解く!
策士!山田!(決めポーズ)
あとこのDVDはここでいいかなー。
お!これは。。。実録団地妻の1日。
こいつとは長い付き合いになるよなぁー。
実家にいたときはお母さんに見つかって大変だったよなー。
ちょっとあんた!なんでこんなものあるのよ!
いやいや!ちげーよ!こ、これ・・・俺んじゃねぇから!
友達が持ってきたんだよ!ほんとあいつしょうがねぇやつだなぁー!とか言ってなんとかごまかしたけど、
まぁでもこれからはお母さんに見つかるとか気にしなくていいもんな。
【テーブルに無造作にエロ本をおいて部屋を出て行こうとする】
いやいやいや!流石にここ置きっぱはまずいっしょ!どこか隠しておかないと。
お、これいいじゃん!あ、ぴったり!ここ隠しておこう!
一応この雑誌を上に重ねておいて・・・この二冊重ねておけば大丈夫だよな!
流石に人の家にあがってボックスの中勝手に開けるやつなんていないよなー!
もうこれで大丈夫だ!
引越しおわったー!念願の一人暮らし!全然お金がないからどうしようかなーと思ったけど敷金礼金なしで1万円の激安物件が見つかってよかったー。広い!駅も近い!しかも・・・静か!あとこの窓からの眺め!最高だよなぁ・・・ほんとここにしてよかった。
・・・あぁぁぁぁぁぁこれからのハッピーライフを想像すると笑いがとまらねぇぇぇぇ!!!!
【思い出したように】
あーそういえば管理人さんがこの部屋ねぇ幽霊が出るんだよぉ!いひひひひ!とかいってたけどそれで家賃一万円なら全然ありだよな!ほんとこの物件にしてよかったよ!
【あくびをする山田】
山田:それにしても今日はずっと引越し作業で疲れちゃったからさすがに眠いな。明日は大事な大事な映画のオーディションだし軽く寝とこうかな。
【布団を敷いて潜る山田】
【一人コント】
山田:おいおい。そんな飲んで帰れるの?なんなら今日泊まってってもいいんだぜ。
山田:うん。ほんと今日は酔っちゃったなー帰るのめんどくさいしお言葉に甘えて山田くんの家に泊まっていこうかなー
山田:でも俺ん家、実は化け物がいるんだよ・・・大丈夫?
山田:え?おばけ?幽霊?なにがでるの?
山田:狼男だー!食べちゃうぞー!がおー!あははは!
【布団に潜る山田】
山田:あー妄想が膨らむぜーーーー!!こんなこと考えてたら一生寝られないし!ははは
(照明だんだん暗く)
山田:ZZZZZZZZZ
(照明だんだん明るくなる)
【テーブルでご飯食べてテレビ見てるすぐる】
山田:ん・・・あーよく寝たー
すぐる:あ、おはよう。ごめん勝手にテレビ見ちゃってたわ
山田:ん?あぁ全然いいよ。
すぐる:それにしても最近のアニメって結構面白いのな。これなんて読むの「かものがたり」いうのかな?
【テーブルに座わる山田】
山田:これも知らないの?ばけものがたりって読むんだよ。
すぐる:そうなんだ妖怪の話みたいだからなんつーか親近感わくわー
山田:シリーズ物で色々出てるんだぜ。ん?
すぐる:ん?
山田:え!嘘!?お前誰だ!?なに?え?え?
すぐる:どうも初めましてすぐるです。今後ともよろしくお願い致します。
山田:山田です。よろしくお願いいたします。じゃねぇよ!いつどこから入ってきたんだ!警察呼ぶからそこを動くなよ!
すぐる:いつって言われてもずっといましたけど。
山田:てめぇずっといましたじゃねぇよバカにしてんのかこら
すぐる:おいおい。そんな飲んで帰れるの?なんなら今日泊まってってもいいんだぜ。
山田:・・・・
すぐる:狼男だー!食べちゃうぞー!がおー!あははは!
山田:やめやめやめ!恥ずかしいわ!
すぐる:いやー笑わせてもらいましたよ。あ!さては芸人さんか何か?
山田:違うわ!いったいどこに隠れてやがった!
すぐる:そもそも隠れてないしずっとここに座ってたけど・・・・あーちょうどいいや後ろの鏡見てみ?
山田:・・・・え?・・・え?俺しかうつってない?・・・・嘘でしょ?
すぐる:どうも妖怪です。
山田:え?・・・・ええええ!?
すぐる:まぁそうゆうこった
山田:助けてください!命だけは!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・
すぐる:あーなんか勘違いしてるけど俺幽霊じゃなくて妖怪だから効かないよ。
山田:ひぃぃぃぃ!
すぐる:別にとって食おうなんてしないよ。あ、でも人間を食べる妖怪もいるけどごく一部よ。自分でいうのもなんだけど俺みたいなC級妖怪は基本的にはいたずら程度だから。こんな感じで!
(すぐる山田をくすぐる)
山田:あひゃひゃ!やめてー!やめてー!あひゃひゃ・・・やめろって!
すぐる:いてー!
山田:C級・・・弱い!B級妖怪になるともっと凄いんですか?
すぐる:お、興味もったな。そうだよ。大きくわけるとA級、B級、C級と分かれてるんだけどランクが一つ上がる度にそりゃもう凄くなっていくわけよ。
山田:A級とかだとどんな妖怪が・・・?
すぐる:天狗さんとか九尾の狐さんとかぬらりんとかかが有名かな?あ、ぬらりひょんね。
山田:ぬらりん・・・
すぐる:ぬらりんとは地元一緒で幼馴染だったから昔っからこの呼び方なのよ。そんで今俺とぬらりんは・・・
山田:(食って)妖怪に地元とかあるの!?
すぐる:待て待て欲しがるな欲しがるな。そりゃあるだろうよ。妖怪だって生まれるし育つ。飯も食えば糞もするんだからお前ら人間と変わらないぞ?
山田:なんでいきなり見えたんですか!?てか目的はなんですか!
すぐる:誰にでも見せるわけじゃないぞ!面白そうなやつだなと思って姿みせちゃった。
山田:妖怪の見える見えないってそうゆうかんじなの?
すぐる:見せてやろうかなーと思えばね。中には見せようと思っても見えないやつもいるけどな。あ!あと言っとくけど俺の方が先にここに住んでたんだからな!「どこから入ってきたんだよ〜」とかの前にお前が勝手に入ってきてんだからな!
山田:そんなこと言われても・・・
すぐる:まぁいいや!ってなわけでこれからもよろしくな居候さん!
山田:家賃払ってるの俺なんだから居候はそっちだろ!
すぐる:俺だって家賃払ってやりてぇよ?でもな俺ら円でやりとりしてないんだよ。
山田:え?じゃあ何でやりとりしてんの?
すぐる:$だよ
山 田     $!?まじで!?
すぐる:嘘にきまってるじゃん。
山田:言い方が腹たつなー
すぐる:え?オコなの?ねぇオコなの?
山田:なんだこいつー!くっそぉー!今すぐ出てけよ!悪霊退散悪霊退散悪霊退散・・・・
すぐる:普段は温厚な俺でもあんまり悪霊悪霊言われるとこっちもカチンとくるぜ?ちょっくらこらしめてやるか。
山田:C級妖怪は危害加えないんじゃないのかよ!
すぐる:基本的にって言ったろ。お前には少し妖怪の恐ろしさっちゅうのを知ってもらわなあかんな
山田:ここここうなったらばあちゃん直伝!臨(りん)兵(ぴょう)闘(とう)者(しゃ) 皆(かい)陣(じん)列(れつ)在(ざい)前(ぜん)!臨兵闘者 皆陣列在前!臨兵闘者 皆陣列在前!
すぐる:くっ・・・くっく・・・
山田:聞いてる!?臨兵闘者 皆陣列在前!臨兵闘者 皆陣列在前!臨兵闘者 皆陣列在前!
すぐる:くっくっく・・・はははは!効かないねぇ!人間は弱いのう!
【遠くから首を絞める仕草】
すぐる:ええええぃ!!!!
山田:あぁぁぁぁあああ!!!!
すぐる     ・・・・なんつって。今のさっき言ったぬらりんの真似ね。俺はただのC級妖怪だからそんなのできないんだけどさ。あれ?まじ?
【山田失神】
(暗転)

(明転)
山田:んん・・・あぁ!あ・・・夢か・・ちょっと寝すぎちゃったな・・・嫌な夢見るし。最低だよ。
山田:変な妖怪に会うわ居候よばわりされるわ挙句の果てには変な必殺技まで掛けられるしなんなんだよったく・・・やべ!もうこんな時間かよ!オーディション遅刻しちゃうよ!
すぐる:おはよー
山田:おはよー・・・ん?ひぃぃぃぃ!命だけはー!
すぐる:命なんかとらないよ。
山田:あ!これも夢?夢か!
すぐる:いや、夢じゃないです。
山田:なーんだ!これも夢か!
すぐる:もしもーし
山田:夢だからオーディションなんかサボって空飛んでみようかな!どうせだから楽しんじゃお!全裸で街を走ってこようかな!
すぐる:まてまてまて!大事になるぞぉ!
山田:あはははは!あははは!
【山田小躍り】
すぐる:あーもうどうしよっかな・・・えええぃ!
山田:ひぐっ!
【まさか本当にできるとは。と自分の手の平と山田を交互にみるすぐる】
すぐる:えええぃ!!
山田:ひぐっ!
すぐる:俺出来てる!えええぃぃ!!
山田:ひぐっ!たのしむなー!!!
すぐる:すまんすまん。ほんとに出来るとは思ってなくて。でも正気は取り戻したみたいだな。
山田:おかげで死に掛けましたけど!
すぐる:まだ力の加減ができなくて・・・結構ぶっとんでたけどお前みたいなやつがやばい性癖とかもってるんだよな。
山田:余計な御世話だよ!
すぐる     そういえばオーディションはいいの?
山田:オーディション?
すぐる:オーディション。
山田:!!!やばっ!こんな妖怪っぽくない妖怪に構ってる暇なんかないんだ!いそげいそげ!
すぐる:カッチーン。
【山田退場】
すぐる:ええええぃぃぃ!
山田:ひぐっ!
すぐる:ったく最近の若者はこれだからいかんな。先人に対する礼儀がなっとらん。
すぐる:ん?気配!?やべー頼まれてた掃除とかなんにもやってねぇや!!謝ろう。こうゆうときは素直に謝るのが一番なんだよ。嘘とか逃げるのが一番よくな・・・
絵美子:ただいまー
【すぐるダッシュで退場】
【絵美子入場】
絵美子:ただいまー!・・・・あれ?誰もいないの?
絵美子:なんだよ。せっかく早く帰って来たのにお出迎えもなしかよ。あ!あの野郎掃除しといてって言ったの全然やってないじゃん。なーにが掃除は俺に任せとけだよ。何にも出来てねぇじゃん。

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