立ち去る朝
爽やかな朝の街。トモヤが歩いてくる。反対側からカズオが歩いてくる。
トモヤ「おう」
カズオ「おう.........」
カズオ「.........これからか」
トモヤ「うん」
カズオ「そうか.........メシは?」
トモヤ「食べた」
カズオ「ちゃんと?」
トモヤ「うん」
カズオ「本当かよ」
トモヤ「今朝は自分で作ってみたんだ」
カズオ「へぇ.........」
トモヤ「トーストに、スクランブルエッグに、サラダに、牛乳」
カズオ「なんでそんなにヘルシーなんだよ(笑)」
トモヤ「いや、なんかちゃんとしたもの、食べたくなっちゃってさ」
カズオ「ははは..................じゃあさ、コーヒーでも飲もうぜ」
トモヤ「へ?」
カズオ「いいじゃねぇか奢ってやるから付き合えよ。」
トモヤ「お前今日仕事は?」
カズオ「今日は遅いから平気(笑)」

2人は喫茶店に。
カズオ「すみません、コーヒー二つ。tallサイズで」
トモヤ「そんなに要らないって」
カズオ「いいからいいから」
2人はコーヒーを受け取るまで、そこで待つ。
トモヤ「......(間).........最近どうよ?」
カズオ「結構大変。今セールの時期だからさ」
トモヤ「お客やっぱり増える?」
カズオ「増える増える。いつもの2.5倍ぐらい?」
トモヤ「結構来るねぇ!」
カズオ「対応大変よ。服がバンバン捌けてくから、補充するのが忙しい。んで買取の対応 もあるからさ.........リサイクルショップは普通の店の倍はバタバタしてる.........あ、あり がとうございます」

コーヒーを受け取る
カズオ「席あるかな」
トモヤ「あそこ」
カズオ「ん、」

 2人、席につく。コーヒーを飲む 間
カズオ「あのさ..................やめね?」
トモヤ「いやいや.........その話もう決着着いたじゃん」
カズオ「ついてねぇって.........」

カズオ「しょうがないかって、思っちゃったけどさ」
トモヤ「変な事言うけどさ」
カズオ「ん?」
トモヤ「嬉しかった」
カズオ「え」
トモヤ「どんなに友達でもさ.........こういうのは、最後まで引き止められると思ったから」
カズオ「止めたじゃん」
トモヤ「けどさ.........最後は.........許してくれたじゃん」
カズオ「..................」
カズオ「お前充分頑張ったもん。耐えたもん。もうなんも言えないよ。」
トモヤ「そっか.........」
カズオ「でも、.........やっぱり嫌だわ」

トモヤ「...........................良い天気だな」
トモヤ、窓の外の通りを眺める。
カズオ「ああ」
トモヤ「不思議だ。こんな朝が、これからもずっと続いて行くんだよな.........」
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