substitute doll

(サブスティチュートドール)
初演日:0/0 作者:四宮なずな
ミサキ アンドロイド。美咲の代わりとして美奈につくられた。
美奈 姉。自立思考型AIをつかってアンドロイドをつくる研究をしている。妹の美咲をとても大切に思っていて、依存している。若干ヤンデレ。美咲が死んだのは自分のせいだと思っている。
父 美奈と美咲の父。母は昔に亡くしている。医療関係の仕事をしていて、主に海外の病院に務めている。
美咲 妹。交通事故にあって下半身不随となり、その後に白血病を患って亡くなった。しっかり者でズボラな姉の面倒をみていた。
(ミサキと美咲は同じ役者でする。)

緞帳開けながら
 SEで
 姉「ごめんなさい美咲…ごめんなさい…!」
 美咲「お姉ちゃん、私ね、お母さんに言われたことがあるの。失ったことばかり考えてたら人生楽しめない、今持っているものを大切にして生きなさいって…。それに私が歩けなくなっちゃったのはお姉ちゃんのせいじゃないよ?そんなに自分を責めないで。お姉ちゃんはお姉ちゃんの人生を生きていいんだよ。」
 
 中央サス アンドロイド1人で座って下向いてる
 SE起動音
 アンドロイド頭をあげて、周りをみわたす
 姉、下手から歩いてきながら
 姉「おはよう。目覚めはどうかしら?」
 アンドロイド「…だ…れ」
 姉「私?私は美奈。あなたの…オーナー、いわゆる『博士』ね」
 アンドロイド「は…かせ…?」
 姉「そう。そしてあなたはミサキ」
 アンドロイド「ミサキ…わたし…?」
 姉「ええ。…おかえり、美咲…」
 姉、アンドロイドを抱きしめる
 アンドロイド「…?」
 姉「!…まだあなたには知識と経験が足りないわ。これから身につけて、成長していこうね…」
 アンドロイド「は…い…はか、せ…」
 姉、上手の方へはける
 アンドロイド「私…は、ミサキ。アンドロ…イド、人間みたい、に…なりた、い」
 
 上手サス アンドロイド本を音読してる(ぎこちない)
 アンドロイド「…お姫様は王子様の頬をそっと撫でると、そのまま海へと身を投げました。お姫様のその身は、泡となり、つきあ、つきあ、か…つー…?」
 姉登場上手から
 姉「…月明かりの海に静かに溶けていきました。」
 アンドロイド「博士!」
 姉「ミサキ、何読んでるの?人魚姫?」
 アンドロイド「うん。私これ、好き…?なの。」
 姉「好き…?」
 アンドロイド「ん…何回も読みたいって思う、好き…じゃないのかな?」
 姉「ううん、好きってことよ!すごいわミサキ!もう感情が芽生えてる!」
 アンドロイド「ほんと?…でもね、お姫様がなんで飛び降りたのか、わかんないの。」
 姉「それは…、人それぞれ感じ方は違うわ、ミサキはミサキなりの理由がわかる日がくる」
 アンドロイド「そうなの?」
 姉「ええ…それにしても、ミサキは勉強熱心ね。発音の練習、なんでしょ?」
 アンドロイド「うん。だって早くもっとうまく喋れる様になりたいんだもん。」
 姉「どうして?」
 アンドロイド「早く一人前のAndroidになって博士の役に立ちたいなぁって思って。」
 姉「…そうなの、じゃあもっとたくさん本を読んだり、経験しなきゃね」
 アンドロイド「そうだね…私がんばるよ」
 
 下手サス
 姉「ミサキ、もうあなたもすっかり人間らしくなってきたし、散歩に外行ってみない?海…とか?今の時期なら人も少ないだろうし…」
 アンドロイド「海!?お散歩!?」
 姉「うん、いや…かな?」
 アンドロイド「ううん!
 海ってデータでは知ってるけど見たことはないから…見てみたい!」
 姉「良かったわ、じゃあ行きましょうか!」
 手を繋ぐ、下手の方へ行こうとする
 姉「いたたたた!!!!」
 アンドロイド「!?…あ、力強かった?!ごめんね大丈夫!?」
 姉「いたた…だ、大丈夫よ。でもこれからは力加減、気をつけようね?」
 アンドロイド「はーい…」
 
 上手サス
 鏡に向かうアンドロイド
 笑顔、真顔、怒り顔、真顔…と表情練習中
 姉「どうしたの?鏡とにらめっこ?」
 アンドロイド「博士?!…えっと…表情の練習してたの」
 姉「表情の?もう充分感情表現はできるようになったと思うけど…」
 アンドロイド「うーん…そうかなぁ。まだまだ理解できてない感情があるんだ…それにもっと自然に表現できるようになりたい!」
 姉「ほんとミサキは人間みたいね。向上心があって、一生懸命で」
 アンドロイド「博士がそういう性格につくったんでしょ?」
 姉「ふふ、そうね」
 アンドロイド「…ねぇ、博士ってどうして私をつくったの?研究のため?」
 姉「え?」

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