表裏一体

(ひょうりいったい)
初演日:0/0 作者:烏村そらまめ
表裏一体
烏村そらまめ 作
≪キャスト≫
田中 優樹 ♂ (楓高校3A)
 オンラインゲームでユウキという名前で女として活動している高校三年生男子。頭が良く、特に数学が得意。不登校。リアルではコミュ症。恋愛観が狂っていて、熱のある女の人(リアルの生きている人間)に興味がなく、オンラインゲームなど、リアルの人間が入っているが熱を感じられない作り出された人間、あるいは死体の女性しか愛せない。

鈴木 春香 ♀ (楓高校3D)
 天然で愛されキャラ。受験生。数学が苦手。今まで恋愛にはとことん無頓着だったが、優樹と関わっていくに
 つれて、優樹を恋愛対象として見始める。そして、好きになった男性(優樹)にしつこくつきまとい、ストーカーのような行為までしてしまう。オンラインゲームをハルカというユーザーネームでプレイしている。ゲームではそこまでレベルは高くないが、受験勉強の息抜きとしそこそこ楽しくやっている。家族は浮気性の父親と情緒不安定な母親、暴力的な兄。

佐藤 朱音♀ (楓高校3A)
 表は優しくて姉御肌の春香の親友。しかし、本性は誰かの好きな男、または誰かの彼氏を誘惑し、モノにして楽しむという性悪女。楓高校3年A組の学級委員長。有名大学の推薦が決まっているので高校3年生の秋だがカフェ・ド・ナミキでバイトを始めた。春香には、いくら頭が良くても推薦組でもこの時期にバイトは頭がおかしいと思われている。

松本 良介 ♂ (28)
 カフェ・ド・ナミキの店長。28歳だが、弱々しい言動からバイトの朱音やその親友の春香には酷く下に見られていて、朱音についてはついにさん付けになってしまった。実は春香のことが恋愛的に好きである。しかし自分は春香と一回りも歳が違うので周りの目も考えて、この恋愛は心の中にとどめておき、春香の幸せを願おうと思っている。しかし優樹に関しては長年の感から何か怪しいと感じていて、春香には近づいてほしくないと思っている。

山田 真衣 ♀(茨城県警)
 楓市連続行方不明事件の捜査部長。若くして大きく出世したエリート。しっかり者でみんなに頼られている。性格はとても冷たい。

ニュースキャスター ♀(声のみ)

第一章
 音響(ゲームのRPGの音楽)
 場所はゲーム内。女の子の恰好をしているユウキ、ハルカ
ユウキ:エターナルフォース…ブリザードーーーーー!!!!!

 音響(テレレレッテレー☆)

ユウキ:やったぁ!レベル上がったよ!

 音響(ゲーム内のRPGの音楽)

ハルカ:わあっ!ユウキちゃん、もうレベル99なの?このゲーム始めてまだ2週間しか経ってないのに、すごいなぁ…
ユウキ:そんなことないよぉ。学校サボってゲームやってるだけだもん(笑)
ハルカ:はあ。少しは学校行かなきゃだめだよ?ユウキちゃんも高3なんでしょ?ハルカなんかもう受験勉強でわたわたなのに…。
ユウキ:だって学校つまんないし…。
ハルカ:さすがユウキちゃん。のんきだねぇ
ユウキ:それほどでも…
ハルカ:褒めてないでーす。
ユウキ:えっ、そうなの…っ
ハルカ:冗談だよ。まったく、ユウキちゃんはすぐだまされて、本当に可愛いなあ。ハルカはユウキちゃんが悪い男の人にだまされて連れて行かれないか心配だよぉ(ユウキの頭をなでる)
ユウキ:もうっ、そんな心配しなくても大丈夫だからぁ!…あ、そういえばハルカちゃん、オフ会の話はどうなったの?
ハルカ:ああ、そうだ。忘れてた。あのね、最初は行くって言ってたユメカちゃんが来れなくなっちゃったんだって。
ユウキ:えぇっ!そうなの?残念…ユメカちゃん、会ってみたかったのにな…
ハルカ:ねー。残念…。ってことは今度の参加者はハルカとユウキちゃんだけだね。
ユウキ:そうだね。場所と時間はこの前相談したと通りでいい?
ハルカ:うん!いいよ。楓市のカフェ・ド・ナミキでしょ?
ユウキ:そうそう!じゃあ、○月○日に、そこでね。
ハルカ:りょーかーい。
ユウキ:じゃあハルカちゃん、もう1対戦くらいやってく?
ハルカ:うーん、どうしよっかな…。
ユウキ:珍しいね。いつもなら迷わずにやるのに。なにか予定でもあるの?
ハルカ:明日苦手な数学のテストなんだよね…
ユウキ:あっ、そうなの!?偶然!私も明日学校で数学のテストなの!だから明日は学校行こうと思ってるんだ。
ハルカ:えっ?ユウキちゃんは戻らなくて大丈夫なの?
ユウキ:うん、私、数学は得意だから。
ハルカ:へぇ、うらやましいな。じゃあ今度会った時教えてもらおうかな。
ユウキ:いーよー!この私に任せなさい!
ハルカ:ありがとう!じゃあハルカはもうログアウトしちゃうね。また明後日に!
ユウキ:うん!ばいばい!

 ハルカ、退場
音響(突然暗い音楽)

ユウキ:ああ…とうとうオフ会が明後日となってしまった……

 間

ユウキ:ハルカちゃん、だまされやすいのは私じゃなくてハルカちゃんの方だよ…。

 間

ユウキ:ハルカちゃん、私の秘密を知っても私のこと軽蔑しないかな……

 間

ユウキ:…きっと、軽蔑する。ううん、間違いなく軽蔑する……。

 間

ユウキ:だって私キモいもん…自覚してるし……

 間

ユウキ:でも……

 間

ユウキ:ハルカちゃんを想っているこの感情は本物。最初は引かれるかも知れないけど、絶対、絶対リアルでも仲良くなって、そして……

 間

ユウキ:そして俺のこの想いを伝えるんだ!!

 暗転


第二章
 明転
場所はカフェ・ド・ナミキ。2人席で携帯をいじっている春香(私服)。
カウンターの向こうでは良介(カフェの制服)が食器を洗っている。そこに山田警部が入店

良介:いらっしゃいませ…ええっと、お客さん…?
山田:初めまして、こんにちは。突然ごめんなさい。私は茨城県警の捜査本部部長の山田と言います。(警察手
帳を見せながら)。店長さんはいらっしゃいますか?
良介:ええと、僕が店長ですけど…
山田:…失礼ですが、年齢は…?
良介:こう見えても28歳です!!
山田:…失礼しました。高校生くらいに見えました。若作りだとよく言われませんか?
良介:悔しいですが、よく言われます…。…で、警察の方がなんのようでしょうか?
山田:ああ、話が飛んでしまってすみません。この一週間、この楓市周辺在住の女子高校生五人が相次いで行方不明になるという事件が起こっています。
良介:え、そ、そうなんですか?!
山田:ええ。こちらのカフェ・ド・ナミキにも高校生でバイトをしている人が居ますね?

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