九数先輩を殺したい

(くずせんぱいをころしたい)
初演日:0/0 作者:烏村そらまめ
九数先輩を殺したい
烏村そらまめ 作
≪キャスト≫
九数 洋一 (くず よういち) 3年 男 俺
 女たらしのクズ。モテる。白川の部活の先輩。

石崎 香織 (いしざき かおり) 3年 女 私 
 優しいお姉さん気質。九数の幼なじみ。お嬢様。

鈴木 愛花 (すずき あいか) 2年 女 あたし 
 不登校。九数のことが好き。いじめられっ子。

白川 純太 (しらかわ じゅんた) 2年 男 僕 
 純愛主義。勉強が苦手。愛花より身長が低い方がよい。

佐藤 美穂 (さとう みほ) 2年 女 私 
 白川のことが好き。泣き虫。コミュ症。どもり。

中島 優子 (なかじま ゆうこ) 2年 女 アタシ
 美穂の友達。美穂の恋愛を応援している。

星野 秋人 (ほしの あきと) 2年 男 オレ
 白川の友達。彼女持ち。

河合 千佳 (かわい ちか) 2年 女 ウチ
いじめっ子のリーダー。

(モブ)
インタビューを受ける生徒A
インタビューを受ける生徒B
いじめっ子A(2年 女)
いじめっ子B(2年 女)
いじめっ子C(2年 女)
九数ファンクラブA(2年 女)
九数ファンクラブB(2年 女)
九数ファンクラブC(2年 女)

※「背が低い」など見た目に関する描写がありますが、それは役者によって随時変更してください。
※人数が少ない場合はいじめっ子や九数ファンクラブの人数を減らしたり、同じ人が演じてもかまいません


 
第一章
 テレビの砂嵐の音
生徒A:鈴木さんはクラスでもおとなしくて、とても人に恨みを買って殺害されるような子には見えません
    でした…
生徒B:鈴木さんは優しい子で、どうしてあんな…
ニュースキャスター:今月4日、県内の中学校で、中学2年生の女子生徒、鈴木愛花さんが彫刻刀で切りつけられ、殺害されるという凄惨な事件が起こりました。痛ましい事件の現場となってしまった中学校の前には花束が供えられており、未だ授業は再開の見通しが立っておりません…

 音響(テレビの砂嵐の音)
 明転

場所は教室。九数、白川、香織、美穂、優子、星野全員がうつむいている。

九数:愛花ちゃんは…誰に殺されたんだろう。
香織:九数くん…?
九数:俺は早く愛花ちゃんを殺した犯人を知りたいんだ。
白川:九数先輩。
九数:なんだ?
白川:今更、なんなんですか?
九数:なんの、ことだ?
白川:先輩分かってましたよね、愛花が九数先輩のことが好きだったって。
九数:それがどうした。今は関係ないだろう。
白川:関係なくないですよ。なんで今更愛花に優しく振る舞うんですか。
九数:今更って…(言い返そうとしたが、白川が立ち上がるのをみて口をつぐむ)

 白川、立ち上がる。

優子:し、白川…?
白川:お前が、お前が愛花を殺したんだ…。

 間

星野:白川、お前どうしたんだ…?なんか変だぞ。好きな子が誰かに、こ、殺されたからって…
九数:そうだよ白川(嘲笑)。俺には愛花ちゃんを殺す理由なんてないはずだ。なんで俺を疑うのか、その理由を聞かせてほしいね。
白川:先輩、正直愛花のことどう思っていましたか。
九数:そりゃ、後ろを付いてくる妹みたいなかわいい後輩…
白川:先輩!

 一同、シーン

白川:先輩、正直にって言いましたよね。
九数:…正直、面倒くさかった。もう関わりたくなかったし、しつこいと思っていた。

九数と白川以外の全員、息をのむ。

白川:やっぱり。先輩、自分を慕っている愛花のことが気に入らなくて、邪魔な存在だったから、だから殺したんですよね…?
九数:違う。俺がそんなことするわけ…
白川:やっぱりお前が愛花を殺したんだ。
九数:だから違っ…
白川:お前が愛花を殺したんだ!

 白川、九数の襟首をつかむ。

星野:おい、白川!
白川:お前が、お前が愛花を殺したんだ!愛花はいい子だから、お前を信じていた。お前のことをずっと好きだったんだ!それにつけ込んでお前ってやつは…!
九数:うわぁっ
優子:白川!何やっているの?!離しなさい!!
香織:白川君、やめて!
美穂:し、白川君。………私、知っているの。
白川:え?

 白川、手を緩める。

美穂:わ、私、知っているの。み、見たのよ。愛花さんが、鈴木愛花さんが、殺されるところ。

 暗転


 第二章

 (この章から八章まで回想)

白川:九数先輩、部活お疲れ様です。
九数:おう、白川こそお疲れ。今日の練習ハードだったな。
白川:いえいえ、このくらい余裕ですよ!
九数:そうか。頼もしいな。

 そこへ九数ファンクラブの女子三人が駆け寄る

九数ファンクラブA:九数先輩!部活お疲れ様です!あの、これ…(手紙を差しだす)受け取って下さい!
九数ファンクラブB:私も!
九数ファンクラブC:わ、私のもっ!

 九数、それらをさわやかな笑顔で受け取る

九数:ありがとう。家に帰ってゆっくり読むよ。
九数ファンクラブ三人:きゃー!ありがとうございます!では!

 九数ファンクラブ三人、走って帰る。

白川:さすが、九数先輩、モテますね。
九数:そんなことねえよ。

九数、もらった手紙三つをその場で破り捨てる。

白川:せ、先輩!?
九数:ん?なんだ?
白川:あの、手紙、折角もらったのにいいんですか…?
九数:ああ、これ。別にいいんじゃないの?
白川:そんな。先輩のことを思って一生懸命書いてきただろうに…。
九数:一生懸命書いてきていようがそうじゃなかろうが、一人で堂々と来なかったら意味ないだろ。さっきの三人は手紙渡したいだけだ。別に俺と本気で付き合いたいわけじゃねえ。
白川:でも、だからって言って…
九数:(嘲笑)まあでも、最初にしゃべり始めたツインテールの子は普通に可愛かったから1回くらいならデートしてやってもいいけどな。
白川:先輩のそういうところ、僕は嫌いです(ぼそっ)
九数:ん?なんか言ったか?
白川:いえ、何でもないです。
九数:そうか。そういえば、お前の好きな子…愛花ちゃんだっけ?あの子どうした、元気にしてるか?
白川:べ、別に、好きってわけじゃないですけど…。あ、そういえば、あの子不登校で週一回学校来たら多い方なんですけど、今日は珍しく来ているんですよね。よかったら紹介しましょうか?
九数:いいの?
白川:はい。あ、でも手出したりしちゃだめですよ。
九数:出さねえよ。ていうか、やっぱり好きなんじゃん。
白川:ち、違…っ

 愛花、舞台登場。白川達に歩み寄る。

愛花:あ、白川。
白川:愛花!
愛花:今帰り?えっと、そちらの方は…?
白川:あ、この人は…
九数:初めまして。白川君の部活の三年生の九数だよ。数字の九(きゅう)に数(かず)ってかいて九数(クズ)って読むんだ。我ながら、ひどい名字だよね。えーと、愛花ちゃんだよね?愛花ちゃんのことは白川からよく聞いているよ。よろしく。

 愛花、ここで九数に恋に落ちる。

九数:愛花ちゃん?
愛花:あっはい!よ、よろしくっですっ!
九数:慌てちゃってかわいいね。
愛花:か、かわいいなんてそんな…(照)

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