王都へ

(おうとへ)
初演日:0/0 作者:矢川館次
クリス……前王の隠し子 気が強い
ジャック……姫様を田舎まで迎えに行ったおつきの執事 おっちょこちょい
トニー……流れの賞金稼ぎ 通称「酔いどれのトニー」 
アイシャ……王族から懇意にされている宝石商 
コージ……盗賊団「ブラックスリー」の男
サーシャ……盗賊団「ブラックスリー」の女
ボス……ブラックスリーのボス
モブ……ボーイ、その他二、三人 

天の声「カントリータウン発、王都行まもなく発車致します」
ベル音

明転
車両に入ってくるジャックとクリス
ジャック「どうかなさいましたか?お嬢様?」
クリス   「いえ、なんでもないわ」
トニー   「おい、そこのお嬢ちゃん、こっちきて一杯付き合えよ」
クリス   「昼間っから酒を飲んで周りに絡むなんて面倒臭い男ね」
ジャック「お嬢様、失礼ですよ!お気を悪くされてしまったら申し訳ありません」
トニー   「いやいや、そりゃそうだ!真っ昼間っから酒飲んでる奴にロクな奴はいねぇ     や!」
クリス   「まったく、もっといい車両は取れなかったわけ?」
ジャック「突然でしたからこのくらいしか空いてなかったんですよ……」
トニー   「おい、そっちの兄ちゃんでもいいんだぜ?」
ジャック「すみません、これでも仕事中なものですから」
トニー   「まったく付き合い悪りぃなぁ」
クリス   「あぁもう、うるさいわね!料理はまだなわけ!?」
ジャック「確かに遅いですね」
クリス   「これだから列車移動なんて嫌だったのに」
ジャック「我慢なさってください、お嬢様」
ボーイ   「申し訳ございません、大変お待たせいたしました」
クリス   「まったく、凄く待たされたわ!」
トニー   「随分気の強そうなお嬢さんだな。大変だろう?」
ジャック「いえ、大変なんてことはないですよ」
クリス   「ほら、あなたも早く座りなさいよ」
ジャック「では失礼して」
入ってくるアイシャ
アイシャ「お腹すいたー。ボーイさん、こっちにもご飯ちょうだい」
トニー   「おー、ねぇちゃんこっちで一緒に飲まねぇか!」
アイシャ「あら、いいわね。でもごめんなさい向こうについたらすぐに仕事なのよ」
トニー   「まったく揃いも揃ってつれねえなぁ」
アイシャ「まぁ、話し相手がいなくて退屈していたところだから、お酒は飲めないけど相席してもいいかしら?」
トニー   「おうおう、座ってくれよ。……それにしてもこの時期に王都に行くなんてあんたらも物好きだなぁ」
アイシャ「やっぱりあんまりよくないの?」
トニー   「先代の王が亡くなってから、臣下の者達の対立が激しくなってな。あんまりいい状況とは言えねぇな」
アイシャ「ふぅん、でも知ってる?なんでも最近先代の隠し子が見つかったらしいのよ。まぁ、そのせいで私も呼ばれることになったのだけどね」
トニー   「ほぅ、それが仕事ってやつかい?」
アイシャ「えぇ、私の家は代々王室御用達の宝石商をやっててね。代替わりの今回呼ばれたって訳」
トニー   「そりゃあ、凄いな」
アイシャ「普段はあちこち飛び回ってて、王都に行くのはひさびさなの」
トニー   「なら、びっくりするかもだぜ?数年前の賑やかさはなりを潜めてるからなぁ」
アイシャ「あら、残念。結構楽しみにしてたのに」
トニー   「おい、あんたらはどうしてこの時期に王都に向かうんだ?」
クリス   「呑んだくれに話さなきゃいけない理由はないわね」

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