りんごとわたし。
Story1『はじまりのりんご』
神様…冴えないヤラレ系キャラ。完全に舐められている。
アダム…パリピ系。ちゃらい。ちょりーす☆
イブ…インスタ系女子。不思議ちゃん。

【アダムと神様が言い争っている声とパシャリというカメラ音の音響。
明転すると、アダムと神様は言い争っており、イブは一人で自撮りをしている】
神様:禁断の果実、食べたよね?
アダム:食べてないっす
神様:食べたよね?
アダム:だから!!食べてないっす!!
神様:何でほんとのことを言わないの!!
アダム:だって食べてないものは食べてないっすもん!!
神様:あー!もう、いい!!アダムに聞いた僕が間違ってた!!イブ!イブ!!(イブの方に歩いて行く)
イブ:(自撮りしていて)あ、可愛く撮れた〜☆きゃは☆見てみてあっく〜ん!(するりと神様を交わしてアダムの元へと駆けよる)
神様:え?僕のことガン無視?
アダム:どれどれ?…んー、イマイチじゃない?
イブ:えー?可愛くなーい?
神様:おーい…
アダム:そんなに可愛くないかな
イブ:えっ、ひどーい!ばかばか!あっくんのばか〜!もう怒ったんだから!アングリーなう(ぱしゃり)
神様:どんな状況下でも自撮りはするんだ…
アダム:そう言われたってそんなに可愛く撮れてないもん
イブ:あ、また言った〜!ひどいよひどいよ!!もうあっくんなんてしらなーい!(ぷいっ)
アダム:…だって…さ、本物のイブの方が何千倍も可愛いから…
イブ:あっくん…!!
アダム:イブ…
神様:あの…ちょっと…僕もいるのにそういう空気出さないでくれる…?
イブ:仲直り、なう☆(ぱしゃり)インスタアップしなきゃ〜☆
神様:そう、それだよ!!(ずずいっと近寄る)
アダム:うわ、びっくりした!
神様:だから!!君達!!食べたよね!?僕があれだけこっぴどく食べてはいけないと言ったりんご…食べたよね!?
アダム:しつこいっす!食べてないっすよ!!
神様:いーや!絶対食べた!!
アダム:なんすか!!証拠はあるんすか!?
神様:ある!!
アダム:ほう!じゃあ見せてもらおうじゃないか!俺達がりんごを食べたという、その証拠ってやつをな!!
神様:ええっ!?何で急にタメ口なんだよ!!
アダム:あっと…へへ、すみません。正直、神様のこと敬ってもなんともないんでタメ口出ちゃいました☆
神様:敬ってないの!?もう、そういうのは心にしまっておいてよ!わざわざ口にしないでよ!傷つくじゃない…(傷ついたポーズ)
イブ:傷心(きずごころ)ナウ(ぱしゃり)
神様:イブも勝手に写真撮らないでくれる!?そして、傷心(きずごころ)って何!?傷心(しょうしん)のこと!?
アダム:はは、まあ落ち着こう?ね?
神様:ほら!!また!タメ口!!神様に、タメ口!!
アダム:もう神とかアダムとかイブとか、そんなの関係なくなーい?
神様:関係なくないよ!!
アダム:はは。まあそれよりほら?神っちが言ってる
神様:神っち!?
アダム:俺達がりんごを食べたっていう話〜?証拠でもあるの〜?なかったらやばいよこれー名誉棄損で訴えられちゃうやつだよ〜?
神様:それだよ!!
アダム:んー?
神様:まず、君達が喋れるようになっていることだよ!!君達は一週間前まで何も話すことはできなかっただろ!!何故なら「言語」というものを知らなかったからだ!!禁断の果実を食べて知恵をつけたからだろう!?
アダム:ぎくっ…
イブ:どきっ…
神様:そして、君達は一週間前から突然服を着始めた!一週間前までは裸だったのに!これは裸は恥ずかしいという羞恥心…即ち知恵がついたからだろう!!
アダム:ぎくっ…
イブ:どきっ…
神様:どうだ?これでも、まだ、シラを突き通すつもりか?!
アダム:え、え〜…!どうだったかなァ…俺達もう昔からぶいぶい言わせてたっていうか〜…服とかも〜…別に着ないと恥ずかしいから着てるとかじゃなくておしゃれの為に着てる訳で…
イブ:そうだそうだ〜!
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