君が主人公!

(きみがしゅじんこう!)
初演日:0/0 作者:矢川館次
君が主人公!!

高司 駿(コウジシュン)……主人公になってしまった青年
魔……魔法使い、アメリカンコメディみたいな大げさな感じ
鷹峰 華(タカミネハナ)……高司の憧れの先輩
安井 愛(ヤスイアイ)……主人公になった高司に惹かれる後輩
本堂 友(ホンドウトモ)……主人公の親友
カ……カウンセラー

シーン1 一日目 朝 公園
高司   「すみません、こんな公園に呼び出しちゃって」
高峰   「ううん、平気よ。で、話って何?」
高司   「……先輩好きです!付き合ってください!」
高峰   「……ごめんなさい。私、好きな人がいるの」
高司   「ガーン」
高司、うなだれる
高峰   「君のことは嫌いじゃないけど、自分自身の気持ちに嘘はつきたくないの。だから……」
高司   「わっかりました!俺、先輩のそういう真っすぐなところが好きなんです!先輩の恋、応援してます!」
高峰   「ありがとう。私も君のそういうところ好きだよ。……それじゃあ、いくね」
高司   「はい!来てくれてありがとうございました」
高峰、下手の方にハケる
下手にハケた高峰を見送った後、落ち込む高司
高司   「あー!くっそー!振られた―……。あーあ……」
上手からいかにもな帽子を被った魔法使いが現れる
魔法使い「いやぁ、見事に振られたねー」
高司   「うわぁ!誰ですか!?」
魔    「素敵な、素敵な魔法使いさんです!」
高司   「魔法使い!?」
魔        「そう!魔法使い!元々は違う世界から来たんだけどね!」
高司   「うわぁ!すごい!魔法使いなんて初めて見ました!」
魔    「そうだろう、そうだろう」
高司、一気にテンションを下げる
高司   「あー、きっとこの人疲れてるんだな。優しくしてあげよう」
魔    「どうしよう!すごい温かい目をされているよ」
高司       「暖かくなってきたと言ってもまだ寒いですもんね。とりあえず温かいものでも飲みますか?」
魔        「わーい、不審者を通り越して同情されているぞー」
高司   「じゃあ、自販機で買ってきますよ。コーヒーでいいですか?」
魔        「うん、ありがとう!じゃなくて、違うんだよ!寧ろ辛いことがあったのは君の方じゃないか」
高司   「あー、まぁ……。振られちゃいましたしね!」
魔    「ずいぶん明るいんだね」
高司   「明るさだけが取り柄なので!まぁこれでも結構傷ついてますけどね!」
魔    「いいね、いいね。主人公としてピッタリだ!」
高司   「主人公?」
魔    「そう!主人公だよ!」
高司   「どうしよう、本格的に頭がおかしい人かもしれない」
魔    「すごく頭おかしい人って感じで見られてるー。ま、いいや。僕が気に入ったから。」
高司   「はぁ……?」
魔    「チチンプイプイ、アブラカタブラー」
高司   「呪文のチープさがひどい……」
魔    「よし、これでOK!」
高司   「えー……」
魔    「これで君は主人公だ!よかったね!」
高司   「あ、ありがとうございます?」
魔    「じゃあね!」
魔法使いハケる
高司   「なんだったんだ、一体……」
高司、時計を見る
高司   「あ、やべ!バイト遅れる!」

シーン2 一日目 夜 バイトからの帰路
高司と本堂が下手から歩いてくる
本堂   「今日もバイト疲れたな」
高司   「だなー」
本堂   「で、どうだったんだよ。告白の方は」
高司   「高司一等兵見事玉砕しました!」
本堂   「見事な玉砕だ!私は貴殿を誇りに思うぞ!……今度飯でもおごってやるよ」
高司   「ありがと。ま、まだチャンスはあるさ!」
本堂   「まだ諦めてねぇのかよ。まぁ、俺はお前の気持ちを応援してやるよ」
高司、観客に気づく

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