終わりある世界

(おわりのあるせかい)
初演日:0/0 作者:九国 光
「終わりのある世界」



マイコ
ミズキ(幼馴染)
タツヤ(マイコの兄)




ワンルームのスッキリした部屋。部屋でゴロゴロしているミズキ。

ミズキ「あー。お腹すいたー。」

ゴロゴロしている。

ミズキ「おーなーかーすーいーたー。」



ミズキ「まーだー?」

奥から、女性の声。ここの部屋の住人、マイコ。

マイコ「もうちょっとー。」
ミズキ「おなかすいたよー。」
マイコ「分かったってー。できた!」
ミズキ「おぉ!」

マイコ夜ご飯を運んでくる。

マイコ「お待たせー。」
ミズキ「待ってました〜!」
マイコ「どうぞ。」
ミズキ「いただきまーす。」
マイコ「ちょっとは手伝ってよね?」
ミズキ「だって台所狭いじゃん?2人立ったら身動きできないよ?」
マイコ「それは、住んでる私が言うセリフ。本当あんたは遠慮しないんだから。」
ミズキ「遠慮しないよ〜。気を使ってたら疲れるじゃん。」
マイコ「もお、当番つくるよ?」
ミズキ「え、なんのよ?」
マイコ「夕飯づくり当番。」
ミズキ「えー!」
マイコ「当たり前でしょ。だって毎日のように夕飯食べにきてるじゃん。」
ミズキ「良いじゃん〜家近いんだからさ〜。」
マイコ「そろそろ料理くらいさ、自分で作りなよ。」
ミズキ「うえー。」
マイコ「うえーって女の子でしょ。結婚できないよ?」
ミズキ「いいの。料理上手な旦那さんみつけるから。」
マイコ「そんなに居ないよ?」
ミズキ「いいよ。見つかんないなら、ずっとマイコの家に来るから〜」
マイコ「ちょっと、私だって結婚するんだからね?」
ミズキ「え?だからなに?」
マイコ「え・・、結婚しても夕飯だべにくるわけ?」
ミズキ「良いじゃん〜。」
マイコ「私の旦那が許してくれないかもよ。」
ミズキ「だったら、マイコとの結婚を許さない。」
マイコ「ミズキになんの権限があるのよ(笑)」
ミズキ「幼馴染としての権限。」
マイコ「そんな権限ないから。」
ミズキ「あはは〜、あ、そういえば、元カレとは連絡とってないの〜?」
マイコ「とってないよ。」
ミズキ「あれから連絡なし?」
マイコ「うん。」
ミズキ「そっか。どこに行ったんだっけ?」
マイコ「福岡。」
ミズキ「遠いねぇ〜。」
マイコ「そうだね。」



ミズキ「・・・さみしい?」
マイコ「なんでよ(笑)」
ミズキ「だって長かったでしょ?」
マイコ「2年半?かな。」
ミズキ「そんなに一緒にいたら、やっぱりさみしいとかはないの?」
マイコ「・・まぁね。」
ミズキ「付いて行けばよかったのに。」
マイコ「でも、私だって仕事あるじゃん。」
ミズキ「まぁ、そうだけどさ。じゃぁ、遠距離とかさ。」
マイコ「遠距離は続かないよ。」
ミズキ「そう?」
マイコ「そう。」
ミズキ「良い人だったけどねぇ」
マイコ「まだ言うの?」
ミズキ「だって、あんないい人居ないよ?優しくて、仕事もできて、かっこよくて?」
マイコ「まぁ仕方ないよ。」
ミズキ「別れてどれくらいになる?」
マイコ「んー、3か月くらい?」
ミズキ「もうそんなになる?」
マイコ「なるよー。だってもう7月でしょ?」
ミズキ「そっか。4月だったっけ?」
マイコ「福岡に行ったのが3月末だから、それくらい?」
ミズキ「早いね。」
マイコ「どんどん年とってく。」

マイコ立ち上がる。

ミズキ「あ、ビール?」
マイコ「バレた?」
ミズキ「私もー」
マイコ「はいはい。」

マイコいったん退場。

ミズキ「もお7月か・・夏なんだね。」

マイコ、ビールをもって登場。

マイコ「なんか言った?」(ビール渡す)
ミズキ「ん?別に〜。にしてもさ、だんだん暑くなってきたね。」
マイコ「そうだね。」

ビール飲む。

ミズキ「くあー。うまい。」
マイコ「くあーって(笑)」
ミズキ「夏だよー。あ、マイコさ、今度コンパ行かない?」
マイコ「コンパ?」
ミズキ「うん。うちの会社の同僚がさ、人数集めてて。相手はIT関係らしいのよ〜」
マイコ「そうなんだ。」
ミズキ「5対5くらいで考えてるらしいんだけど、どう?」
マイコ「んー、私はいいや。」
ミズキ「えー行くだけ行こうよ!その後は続かなくてもいいからさ。」
マイコ「そんな気分じゃないからさ。」
ミズキ「そう?だって、夏だよ?イベント盛りだくさんだよ?」
マイコ「うん。」
ミズキ「やっぱり・・」
マイコ「なに?」
ミズキ「引きずってるんでしょ?」
マイコ「そんなんじゃないって。」
ミズキ「そう?だったらいいけどね。」



マイコ「人数足りないなら、行こうか?」
ミズキ「え、いいの?」
マイコ「うーん。行くだけで良いならね。」
ミズキ「やった〜。じゃぁ、同僚に連絡しとくね?」
マイコ「分かった。いつあるの?」
ミズキ「えっと・・7月半ば予定らしいけど。」
マイコ「日時きまったら教えて?」
ミズキ「はーい。」

ミズキ、ラインを打つ。
不意にマイコが呟く。

マイコ「なんかさ」
ミズキ「んー?」
マイコ「あ、いや、なんか・・」
ミズキ「・・・。」
マイコ「夏が嫌だなって・・。」
ミズキ「・・あぁ・・」
マイコ「夏がすぐそこまできてるんだなって思ったらなんとなくね。」
ミズキ「うん。」
マイコ「一年って早いなって。」
ミズキ「そうだね。」
マイコ「・・・。」
ミズキ「・・花火、いく?」
マイコ「花火?」
ミズキ「毎年行ってるじゃん?」
マイコ「あぁー・・」
ミズキ「まぁ、考えてて〜。マイコ行かないなら私も行かないから。」
マイコ「え、なんでよ?」
ミズキ「代わりに映画観たりカラオケ行ったりさ?」
マイコ「花火行かなくていいの?」
ミズキ「良いよ〜!花火なんて来年でも再来年でもいつでも見れる!」
マイコ「映画とカラオケの方がいつでもできるよ(笑)」
ミズキ「あ、そんなこと言う?」
マイコ「ごめんごめん(笑)」
ミズキ「じゃぁ、考えてて〜。そろそろ帰ろうかな。」
マイコ「うん。」

ミズキ立ち上がり帰ろうとする。

マイコ「あ!」
ミズキ「なに!?」
マイコ「・・片付けは?」

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。


ホーム