サンタはクイズ好き

サンタ
トナカイ
子ども1
子ども2
子ども3


中央にはこたつ、あるいはちゃぶ台。
ちゃぶ台の上には書類とパソコン。パソコンがない場合はノートでも可。
サンタが寝転がりダラダラしている。ゲームとかしてるといい。

トナカイ登場

トナカイ:ちょっとサンタさん、何してるんですか! またダラダラして! クリスマスまでもう時間がないんですよ、子どもたちの欲しいもの、もうわかったんですか!?
サンタ:うーん……、もうちょっと……。
トナカイ:もうちょっとって、前もそう言ってましたよね?

トナカイ、ちゃぶ台の上に載っている紙を見る。

トナカイ:うわ、全然できてないじゃないですか! これのどこがちょっとなんですか!

トナカイ、サンタからゲームを取り上げる。ゲームがない場合は蹴る等。

サンタ:トナカイくん……、君、私に対して扱い酷くないかい……。
トナカイ:あたりまえでしょう。働かざる者食うべからず。あなたがこの一年、働かずに食っちゃ寝食っちゃ寝で過ごしてこられたのはこのクリスマスシーズンに備えてですよ。ほら、さっさと働いてください。まずは子どもたちからのプレゼントのリクエストが書かれた手紙を読むんですよ! ほら早く!
サンタ:わかったよー……、でもさぁ、なんでこの街の子どもって、皆手紙をクイズ形式で出すの……。面倒臭いんだけど。
トナカイ:それはあなたがこの街のサンタに就任した時、普通の手紙じゃ面白くないからって理由でそうさせたんでしょう!
サンタ:えー、そうだったっけ?
トナカイ:そうですよ! まったく……。

トナカイ、段ボールを取り出す。

トナカイ:ほら、まだこんなにもたくさん手紙が残ってるんです。さっさとこの手紙を読んで、子どもたちが何を欲しがってるのかリストにしてください! 早くリストを作ってくれないと、商品の注文ができないんですよ。
サンタ:わかりましたよー。あーあ、仕事するかぁ……。
トナカイ:お願いしますよ。

サンタ、段ボールから手紙を取り出す。

サンタ:えーっと、まずはこれから読むかぁ。

サンタ、封筒から便箋を取り出す。
同時に子ども1が登場。

サンタ:どれどれ? サンタさんへっと。

子ども1、手紙を読み上げる風に読む。
その間、サンタは手紙を読んでいう風にしておく。

子ども1:サンタさんへ。僕は長い棒でボールを打つためのスポーツの道具が欲しいです。最近は近所のスポーツチームにも入りました。おうちでも練習したいです。お願いします。

子ども1、手紙を読み終わると退出。

トナカイ:長い棒でボールを打つための道具? 何でしょう。
サンタ:えートナカイくんわからないの? 私、手紙を読んでいる途中にわかっちゃったよ。
トナカイ:えっ、そうなんですか。
サンタ:これは簡単だよー。
トナカイ:サンタさんにわかって私にわからないってなんか癪ですね。
サンタ:君本当に私に対してあたりきついよね。
トナカイ:ちょっと待ってください、すぐに考えます。えーっと、長い棒でボールを打つスポーツ? うーん……、あ、わかった。
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