同窓会パニック

(どうそうかいぱにっく)
初演日:0/0 作者:なつみ(ダブルクラブ)
  
『同窓会パニック』

 原田:女。同窓会幹事。仕事で針宮と再会し、部活メンバーの同窓会を開催。
 針宮:男。原田と同窓会を企画。原田から重要な仕事を振られているようであるが?
 藤崎:男。どうやら部活で活躍していたらしい。
 長嶺:男。お調子者の滑り芸。女が苦手なようである。
 前島:女。クラスのマドンナ的存在だったとか。
 声 :男。藤崎に指示を出す謎の人物。

  /

  場面は同窓会会場の待合室。

  原田が電話をしている。

  照明C・I

原田「そう、そう。仕事の茶話会でね。ホテルオークラ。偶然再会したのよ。
   うん、うん。懐かしくてねー。十年ぶりに。そのまま二次会に行こうって話になって。
   それで部活メンバーで同窓会しようって話になって。うん、うん。
   それがさ、針宮の奴めっちゃ酔っぱらってさ。
   先生へのサプライズプレゼント。針宮が注文することになってるから。
   そろそろ届くはずなんだけどねえ」

  針宮が入ってくる。

原田「あ、針宮来た。うん、うん。じゃあ切るね。今度は部活メンバー以外とも集まろうよ。
   うん、じゃあ、またね。はーい」

  原田、電話を切る。

原田「遅い!」
針宮「ごめん」
原田「準備はもうだいたい終わらせちゃったから」
針宮「ありがとう。……久しぶり」
原田「ん? 久しぶり」
針宮「十年ぶりかあ」
原田「こないだ会ったばっかじゃん」
針宮「あ、そっか。いや、そうじゃなくて、みんなと」
原田「そうだね。まあ、私は前島とはちょくちょく会ってたから」
針宮「あー、そうなんだ。……前島さんは、今日は、来るの?」
原田「うん、来るよ」
針宮「そっか」
原田「それより、あんた忘れてない?」
針宮「何を?」
原田「は? ほんとに言ってんの?」
針宮「いや、うそうそ、忘れるわけないじゃん」
原田「そう」
針宮「(小声で独白)なんだっけ?」

  藤崎が入ってくる。

藤崎「ど、どうも」
原田「?」
針宮「あ! 久しぶり!」
藤崎「ひさしぶり」
原田「あれ……」
針宮「藤崎ちょっと雰囲気変わった?」
原田「え、藤崎くん?」
藤崎「お、おう。そりゃ十年も経てば変わるよ」
原田「藤崎くんちょっと痩せた?」
藤崎「お、おう痩せた……?(少し怪訝な顔)」
原田「ほんとに久しぶりだよねえ」

  原田、藤崎の顔を正面から見ようとするが、藤崎はそれを避けるように反対を向く。

原田「部活の時の藤崎くんの活躍すごかったよねえ」
藤崎「部活? え、ああ、そうねー」
原田「みんなももう少ししたら来るから、座って待ってて」
藤崎「いや、俺はここでいいや」

  藤崎、部屋の隅で壁にもたれかかるようにして立つ。

針宮「それにしても人って変わるもんだなあ」

  長嶺が入ってくる。

長嶺「よお! 久しぶり」
全員「…………」
長嶺「って、無視かよ!」

  長嶺、地面を大きく踏みつけ、その反動で自分だけ跳ぶ。
  なんともいえない雰囲気に。

長嶺「何この空気?」
針宮「お前だよ!」
原田「長嶺は相変わらずだなあ」

  原田、長嶺に近づく。
  長嶺、原田から遠ざかる。

原田「え、私なにかした?」
長嶺「いや、そういうわけじゃないんだが、なんだ、その、ちょっとした女性不審にだな」
原田「女性不審?」
針宮「こいつ、女にフラれまくって、女が怖くなったんだって(笑)」
長嶺「そういう言い方ないだろ。俺は女の真実を知っただけだよ」

  原田、長嶺に近づく。
  長嶺、原田から遠ざかる。

  長嶺、藤崎の存在に気付く。

長嶺「お、もしかして藤崎?」
藤崎「お、おう、久しぶり」
長嶺「あれ、藤崎ちょっと痩せた?」
藤崎「お、おう。(怪訝な顔)」
長嶺「人間って変わるもんだなあ」

  原田、長嶺に近づく。長嶺、原田から遠ざかる。
  原田、おもしろがって長嶺を追いかける。

長嶺「やめろ! 近づくな! お前たち女は思わせぶりな態度を取って俺を惑わすんだ!
   女なんて嫌いだ! 大っ嫌いだあっ! 俺は、俺は──」

  前島が顔を覗かせる。

長嶺「俺は男が好きなんだよーっ!!!!」
前島「!?」

  前島、混乱して去る。

針宮「落ち着け落ち着け」
原田「わかった。わかったから」

  原田、針宮から離れる。

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