確証のない「ずーっと」をあなたに

(かくしょうのない「ずーっと」をあなたに)
初演日:0/0 作者:スズカチヒロ
確証のない「ずーっと」をあなたに


一場


麻子「ねえねえ、遼ちゃん!! 次のデートはどこに行く?」

四畳半の狭い部屋。位牌を前にして泣く遼祐。その横でぴょんぴょん飛び跳ねている麻子。白いワンピースを着ている。


麻子「えーっと、えーっと! 麻子、遊園地がいいな!! あ、でも大人っぽく美術館!! とかでもいいよ? お弁当作って公園でもいいしー、」

遼祐「……はは、馬鹿みてぇ」

麻子「馬鹿みてぇ? あー、そっか!! 麻子お料理そんな得意じゃないんだった! そうだよねぇ、……でも馬鹿みてぇはひどくない? 遼ちゃん作ってくれる??」

遼祐「幻覚? 笑っちゃうな」

麻子「幻覚? なにそれなにそれ! 麻子は見えないけどなあ、……あ、そうだ! 水族館行こうよ! 麻子ペンギンのぬいぐるみが欲しい!」

遼祐「……うっうっ。(泣き出す)」

麻子「えー! どうしたのどうしたの?」

遼祐「麻子ぉ……。なんで逝っちゃうんだよ、……麻子ぉ」

麻子「えー? ここにいるんだけどなぁ」


ぴょんぴょんと飛び回る麻子。
遼祐、泣き続ける。


麻子「遼ちゃん? 泣かないでよー! どうしたのどうしたの?」


麻子、遼祐の顔を覗き込む。遼祐、麻子の白いワンピースの裾でちーん!!! と鼻をかむ。



麻子「ぅわぁああ!!! 馬鹿馬鹿!! なにすんのさー!!!!」

遼祐「はは……かめる。かめるぜ、かめるよ……幻覚なのになぁ、麻子……」

2人、目が合う。
遼祐、見なかったことにする。麻子、服を拭う。

遼祐「こんなに、部屋が広く感じるなんてなぁ」

麻子「いや、狭いよ? 四畳半で広く感じるのはおかしいよ?! 遼ちゃん、四畳半で二人暮らしキツかったからね?!?!」


遼祐「麻子ぉ……」

麻子「なにー? さっきから、返事してるんだけど?!」


2人、目が合う。
遼祐、目を逸らすことができない。


遼祐「……麻子?」

遼祐、遺影と麻子を行ったり来たり。

遼祐「ほんとに、麻子? 嘘じゃなくて? 幻覚? 死んだよね? 死んだよね? あれ?」

麻子「あれれ、麻子死んじゃったのか! やっばーい……まぁ、知ってたケド」

F.O.





二場

遼祐「だからッ!! 嘘じゃねえって、……麻子だよ!!! 今うちにいるんだ」


F.I.


遼祐、電話で親友に現状報告をしている。
麻子、位牌と遺影を楽しそうに眺めている。



遼祐「え? なに? 病院?? ったく、親友なら信じろよ!!!!! 」

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