記憶の魔法

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初演日:0/0 作者:菅原悠人
「記憶の魔法」
          作 菅原 悠人
  
   登場人物(男2・女3)
   ミーヤ
   女1
   学園長
   優人(ユウト)
   瑞樹(ミズキ)
  
  
   舞台は魔法界の監獄。人間界に行ったミーヤは優人と瑞樹と友達になった。しかし、ミーヤは魔法界の規則を破ったことで魔法界に強制的に帰還した。帰還した場所は罪を犯した者が監禁される場所だった。魔法界は未熟な者、使えなくなったものはすぐに処分させてしまう、そんな世界。
  
    ミーヤ、舞台中央に横になっている。
    照明がつく
    ミーヤ、起きる
  
   ミー ・・・ここは
   学長 起きたか、ミーヤ
  
    学園長、上手から出てくる
  
   ミー 学園長!?・・・えっと・・・ここはどこですか?
   学長 ここは監獄だ
   ミー 監獄!?なんで
   学長 それは君自身がよく知っているだろう
   ミー ・・・分かりません
   学長 君は私の学校の中でも特に優秀な生徒だった、友を作らず一人で魔法の修行をし、教師を超える力を得た。だから私は君に人間界に行ってもらった
   ミー 学園長・・・
   学長 だが君は人間界に深く干渉してはいけない魔法界の規則を破った、だから今この状況がある・・・失望したよ。君は私に忠実で優秀な生徒だと思っていた。だが、期待外れだったか
   ミー それは・・・ごめんなさい。でも、後悔はありません・・・そのおかげで僕は新しい友だちが出来た
   学長 確か・・・それは姉弟だったな、姉は瑞樹、弟は優人とか言ったか
   ミー ・・・なんでそれを
   学長 私は全てを知っている
   ミー ・・・
   学長 ふん、魔法も使えない人間を救ってどうなる・・・人間は弱い、私たち魔法使いがちょっと魔法を使うだけで骨は砕け精神は崩壊する。脆弱で無価値な生き物だ。
   ミー ・・・
   学長 だが魔法使いは違う。魔法使いは偉大な存在だ、これからの未来を築き上げることができる!人間なんかとは格が違う
   ミー ・・・違う
   学長 なに?
   ミー 学園長・・・確かに人間の一人一人の力は弱いのかもしれない。でも、人間は自分が弱い存在だと分かっている。だから人間は協力する、自分が弱い部分を別の人が補い、また別の人が弱い部分も違う人が補う、それを繰り返すことで人間は強くなるんだ、僕たち魔法使いには絶対出来ない・・・
   学長 そうか
   ミー それに・・・人間は愛に溢れている、魔法界で友だちがいなかった僕のことを、あの姉弟は友だちと言ってくれたんだ・・・あの姉弟と居た時間は僕の宝物なんだ・・・だから、また・・・一緒に
   学長 君は自分が人間界でしたことが分かっていないようだ
   ミー ・・・どういうことですか
   学長 君は人間界にとって迷惑な存在なのだよ
   ミー そんな・・・ことは
   学長 君が人間界に行かなければ、君が贔屓しているあの姉弟の両親に余計なことをしていなければ、二人は苦しい目にあっていなかったかもしれない・・・君は人間を救っている気になっているかもしれないが、君自身が原因を作りそれを解決したに過ぎない
   ミー そんなこと分かっています・・・
   学長 そんな愚かな君に教えてあげよう・・・君は明日火刑だ。
   ミー 火刑!?なんで!?
   学長 見せしめだ
   ミー 見せしめって・・・
   学長 魔法界の規則を破ったものの結末を我が生徒たちに見てもらい、二度と君のような愚かな生徒が出てこないようにするために、君の命を有効活用させていただく
   ミー ・・・そんな、僕は優人と瑞樹にまた会おうって約束をしたんです、だから死ぬわけには
   学長 私には関係ない
   ミー そんな・・・
   学長 ミーヤ、私だって悲しい、私の教育が至らなかったせいで、君のような失敗作ができてしまうなんて
  
    間
  
   ミー 学園長、お願いです!二人との約束を破りたくない!だから・・・どうか、やめてください・・・
   学長 無理だ、もう決まったことだ、やめることは出来ない
   ミー そんな・・・
   学長 それに、魔法界の規則を破った者は絶対に人間界には行けない
   ミー ・・・でも・・・行くんだ人間界に!
  
    ミーヤ、手を前に出し魔法を使おうとするが使えない
  
   ミー 魔法が、でない
   学長 君の魔法は使えない、その腕輪の効果でな
   ミー これが!
    
    ミーヤ、腕輪を取ろうとするが取れない
  
   学長 無駄だよ、それを取ることは出来ない
   ミー ・・・でも魔法を使わなくたってここから出られるはずだ
   学長 出たければ出ればいい
   ミー え?
   学長 さあ、出来るのならね
    
    学園長、上手に行かせようとする
  
   ミー どういうつもりだ、なにをいる
   学長 企んでなどいない、どうせ君はすぐに戻って来るのだから
  
    ミーヤは考えるが、脱出することのみに集中をし上手に出る
    しかし、また上手から出てきてしまう、ミーヤは動揺する
  
   ミー どうして
   学長 驚いたか?この腕輪は有能だ、空間を歪めて部屋を出ることができないようにすることも出来る
   ミー ・・・これじゃあ約束が果たせない
   学長 そう落ち込むな、君が足掻いたところで結果は同じなのだから
   ミー ・・・
   学長 そうだ、君の友だちを連れてきてあげよう
  
   学園長、上手に入りすぐに上手から出てくる
   学園長は女1の髪を掴んで出てくる、腕輪をしている
  
   女1 痛い!引っ張らないで!
  
    学園長は女1を投げ捨てるように離す
    女1は転ぶ、恐怖で震えている
  
   ミー だれ?
   学長 彼女も明日、火刑を実行する
   ミー なんで
   学長 君が知る必要はない、明日まで二人で仲良くしたまえ
  
    学長は上手にはけようとする
  
   学長 ミーヤ、君は人間界に行きたいと言っていたな
   ミー ・・・はい
   学長 なら規則を破った者でも人間界に行ける方法を教えてあげよう・・・魔法使いを一人、生贄に捧げろ
   ミー え・・・
   学長 そうすれば、人間界に行ける
  
    ミーヤ、咄嗟に女1を見る
  
   学長 どうするかは君次第だがな
  
    学園長、上手にはける
  
   ミー ・・・そんなこと・・・できるわけないじゃないか・・・
  
   ミーヤは学園長が言ったことは自分が行うことは不可能だと悟った
  
   ミー ねえ君
  
    女1は急に泣き出す
  
   女1 うぇ・・・う・・・うぅぅぅ・・・
   ミー うわ、ちょ、っちょっとなんで急に泣き出すの!?
   女1 だって、だって・・・うぅぅぅ・・・
   ミー だってじゃ分からないよ
   女1 うぅぅぅぅぅ・・・・
  
    間
  
   ミー ・・・泣きたいのはこっちだよ
   女1 ・・・え?
   ミー 監獄とか火刑とか急に言われても分からないよ!なんなの学園長ってあんなに自分勝手な性格だったの!?自分の言いたいことばっかり言ってさ、僕だってもっと言い返したかったさ!あ〜ムカつく!!僕が人の命を奪えないのが分かっててあんなこと言ってさ!しかも、私は全てを知っているって、キモすぎだろ!!あ〜この気持ちをどこにぶつければいいんだよ!!
   女1 あの!大丈夫?少し落ち着いて
   ミー ・・・それ僕のセリフだったのに
   女1 あなたが混乱していたので
   ミー う、うるさいな・・・僕だって混乱するさ
   女1 ごめんなさい、なんか自分より可哀想な人を見ていたら落ち着いてきちゃって
   ミー なんだよ可哀想って!どういう意味!
   女1 ご、ごめんなさい!
   ミー ・・・君・・・僕とどこかで会ったことある?
   女1 え?・・・ないと思いますけど
   ミー そうか・・・てかこんなことしてる場合じゃないよ、僕はまだ死ぬわけにはいかないんだ
   女1 え、死ぬって?
   ミー 知らないの?・・・このままだと僕と君は明日火刑にあうんだ
   女1 火刑ってなんですか?
   ミー 火あぶりのこと
   女1 火あぶり?
   ミー 分からないの?燃やされて死ぬのさ
   女1 燃やされるって・・・そんなことされたら死んじゃうじゃないですか!
   ミー だから言ってるんだよ
   女1 じゃあ早くここから出ないと
    
    女1、脱出を図ろうとするがミーヤに止められる
  
   ミー 無駄だよ、ここから出ることは出来ない
   女1 え・・・なんでですか・・・そんなの試してみないと分からないじゃないですか!
   ミー 試したさ!・・・試したけど・・・ダメだったんだ
   女1 そんなはず
  
   女1、上手に入って上手から出てくる
  
   女1 ・・・なんで
   ミー この腕輪のせいさ、ここを出ることはおろか魔法も使えない
   女1 ・・・魔法も・・・私なら・・・でも
   ミー え?
   女1 いやなんでもありません
   ミー ・・・あっそ
   女1 ・・・なんで私火刑を受けるんでしょうか?

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