君がいればそれだけで

(きみがいればそれだけで)
初演日:0/0 作者:ゆうひ
君がいればそれだけで


*役柄*

葉月-hazuki-(♀):歩けば誰もが振り返り、笑えば誰もを魅了させるその美貌ゆえに悩むことも多いらしく、最近では恋愛をすることに嫌気がさしている。

千尋-tihiro-(♀):女に生まれた事が最早間違いだったのではないかと思うほど男前な女の子。ただやっぱり思うこともあるらしい。

ナレ(不問):ナレーター。千尋が被り。

*役表*

葉月 ♀:
ナレ/千尋 ♀:


--------------


ナレ:葉月と千尋が電車に乗り込む。・・・が、電車の中は比較的空いてはいるのにも関わらず、席はどこも空いていない。

葉月:あいてないね。仕方ないし、立ってようか。ひろちゃんはこないだ足怪我してたし、ホントは座って欲しいんだけどな・・。

千尋:いいよ、そんなの。足はただのかすり傷だったし。あたしは葉月が電車の揺れでよろめいてこけないか心配だわ。

葉月:ふふ、ひろちゃんは心配症ねぇ

ナレ:心配症だと葉月に言われて顔を赤らめる千尋。ふと、千尋が目をほかへ向けると、席が二つ空いていた。

千尋:あ、あそこ空いてるよ。

葉月:座っちゃおっか!

ナレ:やっと休めるとホッとしていると、次の駅でおばあさんが乗り込んできたので、千尋がすっと立って席を譲った。

葉月:ひろちゃん、私は元気だから私の代わりに座って!

千尋:やだなあ、かすり傷だってば。葉月は座ってなさい

葉月:もおお・・。じゃあ帰りはひろちゃんが座ってね?

千尋:あいてればね。

葉月:あいてる!絶対あいてる!

ナレ:帰りの電車は比較的空いているからあいてはいるだろうが、やはり途中でこまってる人が出てきたら譲ってしまうのだろうと葉月はため息をついた。

千尋:何よ、ため息なんかついて。

葉月:いいえ、別になんでも〜。そうだ、ひろちゃん、今日どこ行くの?まだ教えてもらってないよね?

千尋:葉月、前にあたしに言ったじゃん?でっかい観覧車に乗ってみたいって。だからお台場にあるやつ〜って話したけど知らないって言うから。

葉月:ああ、それでお台場!

千尋:そう。だから、着いたらカラオケでもして時間潰して、夜になったら観覧車に乗ろう。

葉月:うん!・・なんか嬉しいなあ。私の言った、どうでも良さそうな話を覚えててくれて、それで連れてきてくれるなんて。

千尋:どうでも良くはないじゃん?あたしは葉月が言った事は、どんなことであってもどうでもいいなんて思ったりしないよ。

葉月:え〜?じゃあねえ。目玉焼きには醤油?ソース?

千尋:うわ、それすっごくどうでもいいね

葉月:あ〜、どうでもいいなんて思ったりしないって言ったのに!

千尋:ごめんごめん、でも葉月が話してくれてるといつも嫌なこと吹き飛んじゃうんだよね。

葉月:へえー。私ってそんな不思議な力があったのね

千尋:あたしだけかもしれないけどね

葉月:変なの〜。


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