約束の日に、太陽は

(やくそくのひに、たいようは)
初演日:2016/10 作者:蛙帽子
【約束の日に、太陽は】
・ガイア(女。使命が果たせない地球の女神。神話での権限はチャラ。)
・アマテラス(男。天照と表記。偉いのにやる気のない神。)
・ラー(女。偉いけど幼稚。エジプトっぽいメークが好ましい。左手にパペットメジェド。)
・アポロ(男。敬語で話す偉い人。苦労人。)
・アテナ(女。説明役。何かと余計なことを言う知恵の神。)
・天使(特に名前のない天使。この時はアマテラスの通信使の役目。)

開幕。中割りが閉まった状態で、アテナが一人立っていて、一礼し話し出す。

アテナ 神とは、色々な国で様々な形で存在し、その数は計り知れない・・・。どうも皆様。私、ギリシャ神話に登場する知恵の神、アテナでございます。これから皆様にご覧いただくのは、ギリシャ神話で偉大な存在である地球の女神、ガイア様が、3人の太陽神と共に、苦悩し、葛藤するお話です。はてさて、地球の神であるガイア様はどうなってしまうのでしょうか。・・・おっと、時間です。説明役は私、アテナが務めさせていただきました。神話好きさんも、そうでない方も、ゲームで知ってるくらいの方も、ごゆっくりご覧ください。ではでは☆

アテナがはけ(きる前でいいかな?)中割り幕が開く。上手側に社長のイスみたいな大きなイスと机、下手側に低い長机とソファという、社長室のようなところでアマテラスがいる状態で明転。

天使  アマテラス様、ご在室でしょうか!
天照  あぁ、いるぞ。
天使  ギリシャのガイア様をお連れいたしました!
天照  入れ。
天使  はっ!!

上手から天使に連れられてガイアが入ってくる。

天照  ・・・君がガイアだね。ギリシャの地母神の・・・
ガイア はい。・・・あの
天照  君。どこかから錠とその鍵を持ってきてくれるか?
天使  錠・・・ですか?まさかガイア様を拘束するおつもりですか!?
天照  それ以外に錠をつかう奴がいるのか?
天使  ですが、そんなことをしたら他の神々に何と言われるか!
天照  日本の神は他の神に差別をしない。そう言っておけ。君の仕事は頼まれたことをちゃんと遂行することだ。
天使  はっ!!

天使が退場し、アマテラスが椅子に座る。

天照  君を呼んだのは他でもない。『約束の日』のことだ。
ガイア はい・・・
天照  地球は、未だかつてないほど衰弱している。それは君が一番、身をもって感じているだろう。我々は早急に地球を汚す生物を排除しなければならない
ガイア あの・・・お言葉ではありますがアマテラス様、『人間』はそのような生物では
天照  地母神ガイア。・・・君の考えはどうであれ、現に実害が出ているんだ。いい加減その主張は捨てるべきだ。
ガイア ですが・・・
天使  失礼いたします!!

天使が入ってきてガイアに錠をつける。その後鍵をアマテラスに手渡す。

天使  アマテラス様・・・以降のことは
天照  あぁ、我々に任せろ。
天使  承知しました。では、失礼いたします。

天使が退場。アマテラスが鍵を懐にしまう。その後首を少しひねって一気に調子を変える。

天照  んんっ・・・いやぁー!かたっ苦しくてつらいねぇ!
ガイア えっ!?
天照  あ、申し訳ないね威圧するような言い方をしちゃって。ああいう天使は下手に話すとすぐ上の方にチクるからこれくらい堅物しないとダメなんだ
ガイア は・・・はぁ・・・
天照  あはは、驚いた?
ガイア はい・・・とても。イメージとかなり違ったので・・・
天照  うんうん。日本の神って固いイメージ強いからねぇ。ま、実際そんなことないから。
ガイア はぁ・・・。
天照  まぁ、楽にしていいよ。約束の日まで3日間、ここにいるわけだし。
ガイア そう言われましても・・・。ただ居座るだけではその・・・気が休まらないというか・・・
天照  そんなの気にしないでいいよ。雑用はさっきの天使にやらせるし。
ガイア しかし・・・。で、ではせめてお茶くみくらいは!
天照  ・・・じゃあ、よろしく。
ガイア はいっ!
天照  (くすっと笑う)でも、今日はもう私は寝ちゃうから、明日からよろしくね。
ガイア はい、承知しました。
天照  あ、君の部屋はあっちね。(上手後ろの方。)
ガイア はい。ご丁寧にありがとうございます。
天照  じゃ、おやすみ。
ガイア はい。

アマテラスが上手へはける。そして、それを見送ったガイアが部屋を見渡し少し考え事をする。と、アマテラスがひょいと顔を出す。

天照  早く休みな?
ガイア は、はい!失礼します!

ガイアがはけフェードアウトで暗転。その後、鳥の声と共に誰もいない部屋にアマテラス
が上手中間あたりから出てくる。

天照  ふあぁ・・・眠い。ったく・・・太陽神だからって日の出と共に起床なんて誰が考えたんだ全く・・・。・・・私じゃね?
ガイア あっ、アマテラス様、おはようございます!!
天照  ん?あぁ・・・おはよう。
ガイア 申し訳ありません!起床に遅れを取ってしまって!
天照  ・・・あぁー!いいよいいよそんなの!別に私の部下になった訳じゃないんだし!
ガイア で・・・ですが・・・
天照  そんなことよりもさ、今日から友達がココに来るから。そいつらの世話、お願いね
ガイア あ、はい。かしこまりました。
天照  多分もう来ると思うから
ガイア もうですか!?こんな朝早くから!
天照  いや、だって相手も太陽神だし
ガイア えっ・・・?

ノックの音。上手側に少し近づく。

天照  合言葉を述べよ。
アポロ 日、昇る時。神々しく差す権威の力となれ。
天照  よろしい。入れ。
アポロ 失礼。(入室)
ガイア あ・・・アポロ様!!?
アポロ ん?(少し驚いて)ガイア君、どうですか?ご不便はありませんか?
ガイア は、はい。今のところは平気です。
アポロ そうですか、それならよかったです。それよりいいですかアマテラス。
天照  なんだよ。
アポロ 話が違うではないか
天照  なにが。
アポロ 私はガイア君の体に負担をかけぬようと言ったはずだ。
天照  あぁ、言われた。
アポロ どうしてこんな朝早くにガイア君が起きている!
天照  あー、それは
アポロ 約束の日に問題が起きぬよう身体に気を付けろと私は
天照  わーってるよ!だから
アポロ ガイア君は地母神なのだ!もっと丁重にと
天照  私の話も聞け!
アポロ 何かあるなら言えばよかろう!

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