姿鏡
私:主人公
 鏡:鏡の中の私
  
  
  セリフのところで改行しているのは読む上で理解しやすくして、重要なので役者が考えることを促すためにしている。そのため自分でよく考えて演じること。
  また、世界観を表現するため、「姿見」を「姿鏡」と記し、扱う
 
 
 部屋には枠だけの姿鏡が1つ。テーブルや椅子が1人分あって、本(小説や哲学書、教科書)が散らばっている。私はメイクをして着飾って、鏡の前に立って鏡に映る自分を指している。
 
 私「お前は誰だお前は誰だお前は誰だお前は誰だ(以下略」
 
 
 姿鏡に話しかける
 
 
 私「なんて鏡の前で鏡像の自分に問いかけて三月。こうすれば自我がわからなくなるとか言うけど、今のところ自分だと認知してる。」
 私「なんでこんなことしてるかって自分でわからないけど、多分自分が本当にここにいるのか、なにが自分なのかわからないから自分がわからなくなればそれから逃げられるのかなって。自分がわからなくなれば逆に自分がわかってたんだって証明できるかなって。」
 
 
 嘲笑。姿鏡に映る自分に話しかけている
 
 
  私「なーんて、お前に言ってもそっくりそのまま返ってくるんだよなって思ったけど違うか。自分の動きが自分で見えるだけ。言ってる言葉を自分の耳がもう1回聞いたり頭蓋骨で響いたりしたのを聞いてるから返っては来てはないか。」
 
 
 少し思案
 
 
 私「ほんとお前は誰なんだろうな。同姓同名、そっくりな顔に体格に服装、同じ動きをするお前はなにも考えなくてなにもしなくても、まあ、私が動けばお前はそれにつられて動くんだけど、それだけで私と思われるんだから。」
 
 
 私、スマホを取り出す
 
 
 私「しかも私じゃないのに鏡に映る私を見た人は私としてお前をみる。同じように写真という薄っぺらいものでも私になる。さらに私の映ってる像を写した写真ですら私だと認知される。全く、私じゃないのに私になれるなんて」
 
 私「ずるい。」
 
 私、鏡像の自分を撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る撮る。
 そして撮った写真を見ながら
 
 
 私「だから逆に誰だかわかんなくなるように、今の自分じゃなくなるためにこんな風に着飾って見ても結局同じ。お前を見ると興ざめる。」
 
 
 スマホをしまい、唐突に姿鏡から角度をつけて離れたところへ動く
 
 
 私「でもこうするとお前は小さくなって終いにはいなくなる。鏡が映すのはその反射面にあるものだけで、鏡は真実を映すとか言うけど結局は物から反射した光をほぼそのまま反射するだけ。これは安物だから反射率は89%かそこらへん。そんな僅かなものを吸収して多くを跳ね返してして私の目にその光が入って私は自分を見る。」
 
 
 今までのセリフの最中に部屋を動き回り、最後には鏡の正面に立つ。
 
 鏡に映る自分の全身を見る
 
 
 私「そんなただ光を跳ね返すだけの存在がなんで左右を逆転させるんだろう、上下は逆転しないんだろうと思ったけど散々理科で習ったから知ってるんだけどふと見ると不思議。まあ、人間の目も本当は上下逆転したものを見て脳がそれを反転させてるんだけども。」
 
 
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