夢駆ける者たち

ふたりのトモヤPART2

(ゆめかけるものたち)
初演日:0/0 作者:月舘 壽晃

          『 夢、駆ける者たち 』
             〜ふたりのトモヤ・part・2〜
                     2012・7 作

      舞台装置は前作と同じ
      具体的な小道具は無くマイムで表現してもよい

      高校3年の夏、運動公園トラック
      黒田がストップウォッチを持ち、武内が智哉が駆け込んでくる
智哉  (息をはずませ)コーチ、ラップは。
黒田  44。
智哉  やっべッ。
      続いて芦田良介が
良介  (バタリと倒れこみ)ダメだー。
智哉  お前、おかしいぞ、どうした。
良介  ダメだ、加速しねえ。
智哉  スタートから、ずうっと同じじゃねえかよ。
黒田  次、弘樹と順平。
      下手へ
黒田  セット・・・スタート!・・・良介、体調良くないか。
良介  いや。
黒田  ここんとこ、ぱっとしないなあ。
良介  いや。
黒田  ちょっと、やすめ。
良介  大丈夫ッス。
      やっと起き上がり歩き始める
      黒田、屈伸をして腰を伸ばしている
智哉  お前、足!
良介  え?
黒田  おい、肉離れかなんか起こしてんじゃないか。
良介  いや。別に痛いわけじゃ。
黒田  そっちで休んでろ。
良介  大丈夫ッスよ。
黒田  体休めるのもトレーニングだと思え。
      座り込む良介を心配そうに見つめる
      佐藤弘樹と倉内順平がくる
黒田  (ストップウォッチを押して)ヨシ!前半上手く刻めてるぞ。
弘樹  (息を弾ませながら)はい・・・きっつー。
順平  もうダメ!スタミナ切れ。
友也  おう!スポドリ。(手渡す)
順平  おう。
弘樹  ファイトー。
順平  (力なく)いっぱーつ。
弘樹  ガス欠!(笑い)燃費悪ッ。
順平  バカ野郎、車じゃねえぞ。飲んだ分、走れるわけじゃねえんだから、疲れたらそれでストーップ!
黒田  良介、お前明日病院行ってこい。
良介  大丈夫ッスよ、本当に。
黒田  念のため見てもらってこい。
順平  良介、どっか痛めたか。
智哉  足。歩き方、変だよ。
弘樹  ええ!
良介  そんなことねえよ。
友也  良介。
良介  大丈夫だってえの。
友也  お前も、オレと・・・。
良介  別に、痛てえわけじゃねえし。

      場面転換、武内青果店
      5人がやってくる
母   おっ、お帰り!
弘樹  チワーっす。
良介  また、うるさいのが来ました。
母   なあに、いいんだよ。最初はねえ友也君、うちのと同じ名前だからってので、まるで本当の息子が増えたみたいに思ってたけど、こんなに大勢の友だちが出来るようになるなんてねえ。
順平  スイマセン、いつも大勢で押しかけて。
母   かえって、賑やかでいいよ。
順平  スイマセン。
弘樹  スイマセーン。
      智哉の部屋に入り、それぞれふざけあう
順平  オイ良介。
良介  (ふざけあいながら)ええ?
順平  良介、お前大丈夫かよ、足。
良介  大丈夫だって、さすがにちょっと疲労がな。
順平  なら、いいんだけど。
智哉  一度、診てもらった方がいいんじゃねえか。
良介  大丈夫だって。
順平  アンカーがケガじゃ大変だかんな。
弘樹  (冗談に)もしそん時は、オレがアンカーやるって。
智哉  お前じゃムリー。
弘樹  何だよ、それ。
智哉  だって最後の加速は、やっぱ良介じゃねえと。
弘樹  オレだって負けてねえぜ。
順平  ムリー。良介には敵わないねえって。
弘樹  なんでえ。
順平  結果、疲労ならそれでいいじゃねえか。行って来いって。
良介  わかったよ、るっせえなあ、明日な。

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