エイプリルフーラーズ

(えいぷりるふーらーず)
初演日:2017/4 作者:長谷川芳輝
4月 エイプリルフール

 音楽プレイヤーで自分たちの曲を聞かせる茂地野 論(もちの ろん)と聞かされているおじさん。

論「ね、最高にアがるでしょ」
お「いやあ、おじさんには分からないな。最近の音楽には疎いから」
論「何言ってるの。ギターと声だけでやるフォークだよ。おじさんのティーンの頃にこそあった音楽でしょう」
お「ううん、分からないなあ」
論「まあいいや。私たちが狙うのはそれこそ現代のティーン層だし。ティーン向けフォークシンガーだから、シニアには分からなくて当然」
お「シニアかあ」
論「今聞いてもらった曲のギターがターゲットの南谷佳弥。ここで同居しているんだけど、帰ってきたところに突然『解散しよう』と嘘を吐く。そこでおじさんには、絶妙なタイミングでこの看板を持って来てほしいの」

 看板には往年の「ドッキリ大成功」

お「絶妙なタイミングって、そんな曖昧な」
論「絶妙なタイミングとは、いい頃合いってことよ」
お「それは分かるよ。じゃなくて、具体的に何分後とか、合図を決めておくとか」
論「そうねえ。じゃあ、音楽を流すからそしたら出てきて。それなら簡単でしょう」
お「まあ、それなら」

 ピピピと鳴る

論「佳弥がK点を超えたようね」
お「何その装置、お金のかけ方おかしくない?」
論「もうすぐ佳弥が戻るわ。早く隠れて」
お「え、隠れるってどこに」
論「風呂場!風呂場と玄関にしか扉ないから、この家」
お「風呂場はダメなんだ。風呂場だけは」

 論、むりくりおじさんを詰め込む、同時くらいに佳弥戻ってくる

佳「ただいま」
論「はあ、はあ」
佳「大丈夫?何かあったの?」

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