遅くなったクリスマス

(おそくなったくりすます)
初演日:0/0 作者:北沢陽斗
配役:貴之(♂)、美里(♀)

貴:メリークリスマス。
お前はいっつも、冬は寒いから外に出たくないだの混んでるから行きたくないだの、果ては他に予定があるなんて理由つけては断ってくれるけどな、今回こそは何としてでも一緒に行ってもらう。光り物は好きなクセにイルミネーションは好きじゃないなんてお前から聞いた覚えはないんだがどうしてこうも逃げたがるんだよ。

そもそもクリスマスに、他の予定ってどういうことだ?俺の立ち位置がお前の彼氏で合ってるか時々不安になるよ。毎年毎年「今年のクリスマスは空いてるか」から聞かなきゃならないのがどうも腑に落ちない。
クリスマスってのは、少なくとも日本では恋人と過ごすイベントだと認識してるんだが俺は間違ってるか?


 
美:いや、間違ってないんじゃない?でもさあ、クリスマス一緒に過ごす前提で話すのがバカップルみたいでこっ恥ずかしくて、つい、ねー…
誘ってもらうの毎年楽しみにしてるっていうのもあるけど。
あ、イルミネーションが嫌いなわけじゃないんだよ?むしろ好き…

 
(かぶせるように)
貴:まーったく、そんなに遠出しなくても綺麗な所あるから、って誘いに誘ってもお前来ないんだもんなあ…寒いのは分かってるけどさ、ちょっと、ほんの少しの時間くらいつき合ってくれても良くないか?
…まあでも寒い所だろうが何だろうが、お前が手を繋ぐの苦手だから繋がないだろうしな…やーれやれ。冷え症のお前を益々冷やしたら凍るな、きっと。
 

美:失礼ね、凍らないわ!いつもいつも、「近寄っただけで寒くなってきた」なんて言って本当に、馬鹿にしてるでしょ!私は雪女か!そんな能力持ってないから!
そーれーに、手を繋ぐのは確かに苦手だけどね、手汗とか色々と気になるんだよ分かってよ!繋ぎたい気持ちもあるの!そもそもねえ、あんな寒い…

 
(かぶせるように)
貴:クリスマスか……。はあ………。なあ、美里。
 

美:ちょっと、人の話聞いてる?と言うか何よ、急に改まって。

  
貴:なあ、俺は…俺の言葉はいつお前に届くんだ?

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