運命の魔法

「運命の魔法」
                     作 菅原悠人
     
      1   
       瑞樹、いたつき
   
      瑞樹「優人、ちょっと優人いないの」
     
       優人、上手からはいる
   
      優人「うるせーな、なんだよ今超忙しいんだけど」
      瑞樹「どうせゲームとかしてたんでしょ」
      優人「いや!全然してねぇし!コントローラーとか持ってねえし!」
      瑞樹「ばればれ」
      優人「なんだよ姉ちゃん、超能力者かよ、まじぱねぇ」
      瑞樹「なにふざけたこと言ってんの」
      優人「だってさ、俺の噓、友だちに見破られたことないんだよ」
      瑞樹「あんたの友だちも可哀想ね」
      優人「俺を悪く言っても怒りはしない。けどな、俺の友達を悪く言うんじゃね えよ」
      瑞樹「優人のことしか悪く言ってないけど」
      優人「あれ」
      瑞樹「バカなの?」
      優人「え?」
      瑞樹「はぁ〜、いいからさ、ちょっと近くのコンビニまでお菓子買ってきなさいよ」
      優人「パシリかよ、自分で行けよ。足ついてんだろ」
      瑞樹「でも私、勉強しなきゃなんだから」
      優人「俺だってそうなんだけど」
      瑞樹「ゲームしてたんでしょ、とっとと行ってきなさい。早く」
      優人「どんだけ横暴なんだよ、俺だって色々と疲れてんだから休ませてくれよ」
      瑞樹「夕ご飯、優人の好きな物作ってあげる」
      優人「まあ、そこまで言うならしょうがないな!感謝しろよ」
      瑞樹「さっさと行ってきなさい」
      優人「はいよ、で何買ってくればいいの?」
      瑞樹「飴」
      優人「飴?」
      瑞樹「飴」
      優人「ガキかよ」
      瑞樹「いいじゃん好きなんだから、なんか悪い?」
      優人「悪くはないけどさ。ちょっと姉ちゃんって子どもっぽいよな」
      瑞樹「なんだって〜?」
  
       瑞樹、優人のほっぺたを引っ張る
  
      優人「痛ててててて!分かった、分かって!」
   
       瑞樹、やめる
     
      優人「暴力反対」
      瑞樹「そんなこと言ってる暇があったら早く行ってきなさい」
      優人「行けばいんだろ行けば」
     
       優人、上手にはけようとする
   
      瑞樹「ねえ、優人?」
      優人「なんだよ」
      瑞樹「私たちが弁護士になろうとしてる理由、覚えてるよね」
      優人「……当たり前だろ」
      瑞樹「ならいいんだけどさ」
      優人「じゃあ、俺行ってくるから」
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