燃やせ!恋愛タクティクス!
.燃やせ!恋愛タクティクス!
燃やせ!恋愛タクティクス!

             はりとら用
             作 山上物語産業
             
.登場人物
登場人物

●なーにゃ(芸術)
アイドル転校生。芸術コース所属の高校2年生。ギャル系雑誌の読者モデルでもあり、知名度は高い。誰にでも優しい。

●サインペン坂部(特進)
特進コース所属の高校2年生。全てのテストで消しゴムすら使わない完ぺきな回答をサインペンで書くことから、サインペン坂部の異名を持っている。勉強は得意だが、かなりの口下手。

●バーバラ辰巳(特進教師)
特進コース教師。恋愛マスター歴が長い。なぜか、女の人を落とすテクニックばかりに詳しく、男を落とすテクニックには疎い。女子に人気が高い。サインペン坂部は特進の代表として、全ての勝負に勝ってもらわねばと思っている。

●フレデリック中尾(スポーツ推薦)
スポーツ特進コース所属の高校2年生。スポーツをしていたはずが、ずっと補欠で応援練習ばかりだったため、身体を動かすのが苦手になった。スポーツ選手は全ての女子にモテるという強い信念がある。


●サイエンス伊上(スポーツ推薦)
スポーツ特進コース所属の高校2年生。栄養科学を主に専門にしていて、日夜怪しげな薬を作っている。フレデリック中尾を実験台にしたいと考えている。


●ヨロシク村瀬(技術)
技術コース所属の高校2年生。分かりやすいヤンキー。日々、改造したバイクをさらに改造するのが趣味。トイレに行くのもバイクで行くくらいのバイク好きだが、先日バイクを壊してから、バイクのことが忘れられない。


●ホワイティ山田(技術)
技術コース所属の高校2年生。技術コースには珍しく女子ということで、かなりちやほやされている。皆からは姉さんと慕われている。ヨロシク村瀬だけが振り向かずに、いつか落としてみようと思っている。

.1 転校からの告白
1 転校からの告白


スポット。辰巳が立っている。

辰巳「やあ、皆さん、こんにちは。バーバラ辰巳です。ここ、桜が丘学園での教師生活も、もうすぐ2年。え?この私の恋愛メソッドが早く聞きたいって?はは。慌てないで。そうだ、じゃあこんなお話はどうかな。私の受け持つエリート特進コースだけでなく、全国大会は当たり前、スポーツ推薦コースや、なぜかヤンキーご用達、技術コース。それから、アイドル育成、芸術コース。全てのコースを巻き込んだ、愛の一大戦争のお話。きっと、君の知りたい恋愛テクニックにも役に立つよ。ではでは、私の日記によると、あの子が入ってから、お話を始めよう。」

スポット。
なーにゃ、入ってくる。

なーにゃ「今度芸術コースに転校しました。なーにゃです!現役アイドルで、読者モデルで、芸能活動真っ最中です!皆、よろしくね!(ポーズ)」
辰巳「ということで、皆、よろしく頼む!」

明転。
坂部、中尾、村瀬が立っている。

村瀬「ヨロシク村瀬だ。おれぁ、一目ぼれだぜ。ガチぼれだ。お前の為に愛のバイク作るからよ。一緒に愛のドライブに出ようぜ。よろしく!(なーにゃに手を差し出す。)」
中尾「はは。この僕に目をつけられるなんて、君は光栄に思うといいよ。あの有名なスポーツ推薦コースのエース、この、フレデリック中尾様の心を射止めたんだ。さあ、この手を取りたいだろう。仕方ないな(なーにゃに手を差し出す。)」
坂部「あ・・・あの・・・えと、坂部・・・です。特進コースです。えと、その・・・サインペンで回答書きます。よ、よければ、よろしく・・・。(なーにゃに手を差し出す。」
なーにゃ「・・・えっと。皆大好き過ぎてぇ、選べなーい。事務所からそういうのは、ダメって言われてるからー。うーん。すっごい残念なんだけどー、えっとー、ごめんねー。」

なーにゃ、去る。
三人、その場に崩れ落ちる。

.2 クラス対抗の予感
2 クラス対抗の予感
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