終わらない青春

(おわらないせいしゅん)
初演日:2016/6 作者:山口 薫
終わらない青春 

村上……女。青春物が上手い。この部では脚本をメインで書いてる。これで将来食べていこうかとしている
安藤……男。コメディが上手い。だいぶゆるーい感じで部活してる。演劇は楽しめばいいんじゃん、って感じ
山崎……女。抽象劇とかファンタジー系が上手。部活は全力でやるもんでしょ!って感じ
音無……性別音響担当。頑張り屋
楠木……照明担当。面倒くさがり
裏方……本物の舞台スタッフ。黒服姿


舞台上には舞台奥に一列並べられたパネルのみ

緞帳開き
舞台中央に村上、頭を抱え、唐突に絶叫

村上「何を書いたらいいんだぁぁぁぁ!!!!」

上下の袖から安藤と山崎が叫びながら登場

安山「どうしました村上さん!?」
村上「うっわ、びっくりしたぁ……いきなりでてこないでよ!」
山崎「あれ……さっきもこんなやりとりなかった?」
村上「あんたらが唐突に現れるのはいつもの事でしょ? ただのデジャヴよどうせ」
山崎「あっるぇー……?」
安藤「……で、いったいどうしたんだ? いきなり叫んで」
村上「ふっふっふ……聞いて驚けいっぱんぴーぽー、私、脚本が!! 書けません!!」
安藤「へぇ……」
山崎「ふーん……」
村上「…………いや、驚いて! これは由々しき自体だよ。超エマージェンシー!!」
山崎「私、英語苦手だからあいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅなうってことで」
村上「それでは、ここから先は積極的に日本語でお送りします」
安藤「ついでに字幕付きでお願いします」
村上「よっしゃ任せ……って、流石にそれは無理です。本題に入らせてくださいお願いします」
安山「どうぞどうぞどうぞー」
村上「えーごほん、げっほえほ、うげっ……」
山崎「かっこつけてむせないでくださーい」
村上「うええ……ほら、今度6月に、梅雨公演というものがあるじゃない? 私たち3年の、卒業公演!」
安藤「6月始めの、なぜか例年、梅雨入り前にある梅雨公演な」
村上「過去の先輩達のネーミングセンスを疑うな……そこで私は、創作脚本がしたいです!」
安山「おおー(拍手」
村上「しかし、私……脚本が! できません!! この期に及んで!!」
安藤「へぇ……」
山崎「ふーん……」
村上「……お願いだから反応してよ」
安藤「いやいや村上さんよ。あんた、この前のミーティングで「私、さいっこうの卒業公演にしたいから! 私がさいっこうの脚本を書くのっ!」って、自分でハードルを東京スカイツリー並みに上げてたじゃないか」
山崎「私、あの時ひそかにあなたに期待していたのに……今、あなたの株は反動でマリアナ海溝より深く深く落ちていったわよ」
村上「そんなに落ちたらそのうちマントルに突入するよ? 私死ぬよ?」
山崎「じゃあ日本海溝ぐらいで許してあげるわ」
村上「ありがたき幸せにござる!」
安藤「日本海溝でも死ぬと思うんだけどなぁ……」
村上「それで、いざさいっこうの脚本を書こうと思っても、全然完成しないんだよねぇ……」
安藤「どんな脚本書こうとしてるんだ?」
村上「そりゃあもう、六十分物でー」
安藤「まあ、メインとなる一本だな」
村上「笑いあり涙ありくしゃみあり感動ありのハートフルコメディ青春群像劇ポロリもあるよ!」
安藤「うんくしゃみとポロリは無くていいかな!」
村上「いや、思春期真っ盛りの高校生にはポロリぐらい必要じゃない?」
安藤「やったらやったで凄い怒られそうだから却下。というか詰め込み過ぎで難しそう」
山崎「ポロリが無くても難しいでしょう……もうちょっと、こう、ピンポイントに……テーマを絞るというかなんと言いますか」
村上「うっ、そうだよねぇ……ううー、やりたいことが多すぎる―……このままじゃ梅雨公演できなくなっちゃうよ―!」

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。


ホーム