【役者】6人(男4、女2)(+ナンパする相手の蝉(女)0〜3人)

1.夏  野:せっかちな蝉。早口
2.ヒグラシ:のんびりやな蝉
3.アブラヤ:かっこつけな蝉。痛いファッション
      サングラスに白スーツとか革ジャンとかラメ入りとか。
4.働きアリ:けなげな少女
5.女王アリ:女王様。ムチを持っている
6.少  年:虫捕り網と麦わら帽子

(3人がナンパする相手の蝉は実際にいてもマイムでもいい)

昆虫の衣装は自由。羽根、触覚を付けてもいいし、つけなくてもいい。

【上演時間】20分

【あらすじ】
「早くナンパにいくぞ! 時間ないんだ! 俺たちセミは一週間で死ぬんだからな!」
 せっかちな蝉と、のんびり屋の蝉と、クールな蝉。ナンパをするけど、失敗ばかり。
 そこに来たのは、かわいいアリの女の子。
 さらに虫たちの天敵、虫捕り大好きな人間の少年も現れて……
 3匹ははたして恋人を見つけることができるのか!?

------------------------------
【開幕】
(効果音「蝉鳴き声」)
  
夏  野「あー、もう! 何やってんだあいつらは、いつまで待たせるんだよ、
     あーもう夏終わっちまうよ、終わっちまうじゃねーか、
     準備にどんだけかかってんだ」
ヒグラシ「お〜い、夏野〜。よー、おまたせ」
夏  野「ヒグラシ! てめーおまたせじゃねーよ、呑気にノロノロやってきやがって、
     何やってたんだよ、せめてもうちょいすまなそうな顔しろよ、まず謝れよ。
     ああ、もういいよ、こんな会話してる時間もおしいんだよ。
     で? アブラヤは? お前一緒じゃなかったのか? あいつどこだよ?」
ヒグラシ「…………」
夏  野「おい、きいてんのか?」
ヒグラシ「えーっと……遅れてごめん」
夏  野「おせーよ、もうその話は終わったんだよ、それよりアブラヤはどこだよ?」
ヒグラシ「いや、ぼくも知らないよ?」
夏  野「マジかよ、あいつ信じらんねえ、
     もういい、待ってらんねーよ、先始めるぞ、よしいくぞ」
ヒグラシ「あ、ちょっと待って。靴ひもほどけてた」
夏  野「あー?靴ひも?あー、わかったよ、じゃあ早く結べよ、
     あーもう何かにつけてすっとろいな、ほんとに、おまえは。
     でもまぁお前も気が長いけど、俺も俺でたいがいだよ、
     よくもまぁ嫌にならずにお前の友人やってると思うよ、
     まぁしょうがねえな、子どものころからずっと隣に住んでて、
     まァ腐れ縁ってやつだな、なんの因果かね、なんで俺がこんなやつの面倒を、
     早く結べよ!!」
ヒグラシ「え?」
夏  野「なんでじっと聞いてんだよ!」
ヒグラシ「いや、なんか喋ってたから」
夏  野「聞きながらでも靴ひもくらい結べるだろ!
     お前さあ、ほんと分かってる? 俺らの状況。時間ねーんだぞ、もう。
     俺たち蝉は、一週間後に死ぬんだからな?」
ヒグラシ「わかってるよ」
夏  野「ほんとにわかってんのかよ。恋人見つける気あんのか?」
ヒグラシ「あるって」
夏  野「よーし、じゃ、さっそくナンパして来いよ」
1/7

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム