『シカレンジャー 最終回』





『シカレンジャー 最終回』



【CAST】 レッド  ブルー  イエロー  レインボー  総帥  黒服  博士  怪人







∧第1場∨
■■逆光の中に浮かび上がる4人。皆、客席に背を向けて堂々と立っている。
■■全員、首に長いスカーフを巻いて風になびかせている。
声「世界に悪があるかぎり、戦い続ける者たちがいる。愛と正義と平和のために、戦い続ける者たちがいる。
ヒーロー・オブ・ザ・ヒーローズ。彼らは・・・」
■■オープニング曲終了と同時に舞台が明るくなる。格好は黒いズボンにカラーの長袖Tシャツ。
大きな太縁の眼鏡にカラーのレンズ。カラーの手袋etc。
■■一人ずつ表を向きながら、
レッド「レッド!」(リーダー)
ブルー「ブルー!」(さわやか)
イエロー「イエロー!」(女性)
レインボー「レインボー!」(異色)
レッド「4人揃って」
全員「シカレンジャー!」
■■戦隊の決めポーズ!
レインボー「・・・なんか違うよな」
レッド「なんだよ」
レインボー「何って・・・4人じゃん?」
レッド「そっちか」
レインボー「え? 他にある?」
■■他の全員、レインボーをじっと見る。
レッド「いや、ないよ」
レインボー「やっぱさ、こういうのって5人だろ?」
ブルー「だよね」
イエロー「4人って聞いたことないね」
レッド「いいじゃんか。新しいスタイルに挑戦しようぜ」
ブルー「さすがリーダー。前向きだなー」
レッド「おう!」
レインボー「ダメだよ。やっぱヒロインがいないと」
イエロー「・・・ピンクのこと?」
レッド「ばか。ピンクの事は言うなって言っただろ!」
レインボー「でもピンクがいかに重要な存在か、リーダーの方が分かってるだろ!?」
レッド「知らん! あんな女、もうどうだっていいんだよ」
ブルー「よく言うよ。手を出そうとしたくせに」
イエロー「それでまったく相手にされなかったくせに」
レッド「黙れ! 確かに、先月ピンクが辞めるまで俺たちは5人だった。ピンクは確かにアイドル戦士と呼ぶに
申し分のない容姿を持っていた」
イエロー「単純に可愛かったって言いなよ」
レッド「だがしかし、あまりにも性格が悪かった!!」
ブルー「そうか?」
レッド「あの女は性根が腐っている!」
イエロー「ふられたときピンクに言われたんでしょ。『30歳にもなってヒーロー、ヒーロー言ってるオヤジ、
キモイ』」
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