ラフ・ライフ

   ラフ・ライフ


                              作・新堀浩司



      人物

小笠原薫( おがさわら かおる)  高校二年生 学級委員長
本山遥( もとやま はるか)    高校二年生 薫の友人
黒崎希( くろさき のぞみ)    高校二年生 薫の元クラスメイト
相馬弥生( そうま やよい)    高校二年生 生徒会副会長
柳沢達郎( やなぎさわ たつろう) 高校三年生 生徒会長


     場所 とある高校のとある教室
     季節 九月の中旬




























        第一場

        音楽。幕がゆっくりあがる。        
        舞台はとある高校のとある教室。二人の女子生徒がいる。
        女子生徒の名は小笠原薫と本山遥。
        遥は手に手紙を持っている。

遥   「『前略、小笠原薫様。どうしてもあなたにお話したいことがあります。今日の放課後、特別棟二階の講義室まで来てくださいますでしょうか。よろしくお願いいたします』…か」
薫   「…」
遥   「心当たりは?」
薫   「ないよ」
遥   「しかし、今時下駄箱に手紙とか、古風だねー」
薫   「遥。いいから手紙返して。私に来た手紙を勝手に持ち出して勝手に読み上げるのやめて」
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