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常連客

常連客

店長
萩原：旅行者
吉田：自称常連客

[定食屋]
　店長が仕込みをしている。
　萩原が店に入ってくる。

店長「いらっしゃいませ。お好きな席どうぞ」

旅行の荷物を置き、カウンターに座る。

萩原「えぇ〜っと、なににしようかな？」

店長「お客さん、旅行ですか？」

萩原「はい、そうですけど」

店長「じゃあ昨日どっか泊まりました？」

萩原「はい。すぐそこの『石水亭』っていう旅館に」

店長「そうでしたか。ウチの店ね、この近くの旅館、ホテルと提携を結んでまして
泊まったお客さんに割引のサービスやってるんですよ」

萩原「そうなんですか」

店長「ええ。一番人気の刺身定食に限るんですけどなんと！一食１万円のとこ３０００円
　　　で提供いたします！！」

萩原「高いな！！は！？一食１万円！？」

店長「ですから普通はね。それが、３０００円ですよ！？７０％オォフ！！こんな店
　　　他にはないですよ！？」

萩原「そうかもしれないけど十分高いですから。やっぱり他の店にします」

店長「待った待った！！お客さん特別に安くするからさー、ね？ウチで食べていきなよ？」

萩原「ホントに安くなります？」

店長「ホントですよ！」

萩原「安くなるんだったら食べていこうかな」

店長「ありがとうございます！」

萩原「で、刺身定食いくらにしてくれるの？」

店長「２５０円でいいですよ」

萩原「安いな！！え、２５０円でいいんですか！？」

店長「お客さんには負けました」

萩原「勝った記憶がないんですけど」

店長「仕入れだけでも１万円以上している定食だけど、お客さんの為に２５０円

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