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ハナムラアキコのブログ

「ハナムラアキコのブログ」

娘・・・女
ハナムラアキコ・・・女
父親・・・男
父の妹・・・女

少女が机でパソコンをしている

娘：「母は私が殺した」なんて始まり方、三流ミステリー小説になってしまうだろうか？
　　・・・それなら「母は私が生まれる前に死んだ」なんて始まり方はどうだろうか？
　　それではどこぞやのホラー漫画になってしまいやしないだろうか？
　　何が言いたいって？・・・つまりは、私の母は、私を産んで死んだのである。

父親が机の横に登場する

娘：あっ、これ父です。
　　父は私を不憫に思いました。きっと、母の話をしたら、
父：「いつか、私を産んだせいで死んだことを話さなければならない」
娘：・・・と、考えたからでしょう。
　　だから私にこう言いました。
　　「お父さん、私にお母さんはいないの？」
父：「この家にお母さんなんてものはいないんだよ」
娘：「えーだって。ゆうこちゃんもさやかちゃんもいるよ？」
父：「よそはよそ。うちはうち！」

娘：言っていることむちゃくちゃである。そこは不器用な父なので。
　　しかしながら、私も小学生ぐらいになったら、そんなことで納得しません。
　　父の仕事中に、母の手がかりを探すため家中荒らしまわった日もありました。

娘：しかしながら、写真の一つどころか、母の名前の痕跡すら見つけられませんでした。
　　ちっ！これだからA型はいやなんだよ！

父がその娘をみてしめしめ笑う

父：「だから言ったろう。うちに母親は存在しない！」
娘：勝ち誇る父を見て、正直「なんだ？こいつ・・・」と思いました。

父がびくっとしてから舞台をはける

娘：父から母の情報を聞き出すことは無理と感じました。
　　そこで、別のアプローチを考えました。

女性が現れる

娘：あっ、これ、父の妹つまり叔母です。
　　父は、ありとあらゆる人に口止めを依頼しているようで、皆・・・
父の妹：「あなたの母は居ないのですよ」
娘：・・・の一点張りなのである。でも唯一崩せるのはこの人だと思われます。
　　何しろ天然ですから。

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