THE補講Ver.3人(女子用アレンジ)

〜早く授業を終わらせよう〜

(ほこうさんにんじょしようあれんじ)
初演日:2015/4 作者:吉田へるしー

 THE補講Ver.3人
  (女子用アレンジ)
〜早く授業を終わらせよう〜

  作・吉田へるしー





(CAST)
岡崎人美  生徒。ちょっぴり怠慢なヤツ。自分を不良だと思っている
岩瀬零子  生徒。何事にも無気力。だがつまらないことに頭がよく働く
坂元先生  教員。欅高校三年三組の担任。いつも空回りしている熱血教師






 教室。岡崎、岩瀬板つき。岩瀬はレシートとそろばんを出して何やら計算している

岡崎「あーあ、現国のテストで赤点取っちゃったよー。お前も赤点なんだろ?
岩瀬「そうだね。
岡崎「一体なんだって言うんだよな。少々点数が足りないぐらいいいじゃんかよ。な?
岩瀬「そうだね。
岡崎「それで現国の補講は分かるけど何も一年のところから全部教科書やり直す必要ないよな?
岩瀬「そうだね。
岡崎「お前聞いてんのかよ!?
岩瀬「そうだね。
岡崎「・・・。
岩瀬「・・・。
岡崎「・・・で、アンタは何点だった?
岩瀬「10点!(即答)
岡崎「早!てか何だその点!?やる気あんの!?そんなんだからみんなから「やる気ゼロファイター」なんて言われるんだよ!
岩瀬「そうだね。
岡崎「・・・。
岩瀬「・・・。
岡崎「・・・会話続かないなあ
岩瀬「そうだね。
岡崎「・・・。
岩瀬「・・・。
岡崎「あーー!!もうイヤだーー!早く帰りてええぇぇぇ!!!!

 坂元登場

坂元「起立。礼。着席。はい、じゃあ補講をはじめまーす。
岡崎「先生!
坂元「なに?人美
岡崎「もう帰っていい?
坂元「いきなり何なんなの、アンタは!先生は悲しいよ
岡崎「・・・別に先生が悲しいのなんてウチらには関係ないよ。な?
岩瀬「そうだね。
坂元「・・・とにかく、帰ることは先生許さないよ
岡崎「えー。じゃあ早く帰れるようにしてよー
坂元「ところで人美、アンタは一体なぜ補講を行うことになったのか分かってるの!?
岡崎「現国が赤点だったから
坂元「そうだよ。アンタ達は現国がみんなよりかなり出来が悪かったからこうやって特別に時間を裂いて知識を補ってあげてるんじゃないの。それを何?帰りたいだなんて。早く帰りたいなら始めから赤点なんて取らないように勉強してたらよかったでしょ。
岡崎「そんなこと言ったってー・・・
坂元「アンタ、零子をちょっとは見習ったらどうなの。零子なんてノート開けてシャーペン持って準備完了だよ。でも零子、教科書が開いてたらもっとよかったのになあ。いや〜おしかったな〜
岩瀬「はい
坂元「うむ。素直でよろしい。分かった人美、こういうのが大切なんだよ。
岡崎「・・・はい
坂元「よし、じゃあ早速始めるよ。

 坂元は教科書の羅生門を読みはじめる。

坂元「はい、じゃあ教科書の28ページを開けてください。
   羅生門 芥川龍之介 
ある日の暮れ方のことである。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。広い門の下にはこの男のほかに誰もいない。ただ、ところどころ丹塗りのはげた、大きな円柱にきりぎりすが一匹とまっている。
ということなんですが、きりぎりす。はいではこのきりぎりすが一体何を表しているのかというとこの後明確になるのですが、ではここでこのきりぎりすについて少しまとめます。

 簡単に要点を黒板に書き始めると、岡崎はそれを嫌々写す。
 だが岩瀬はその間坂元に気づかれることなく居眠りをしていた。
 
坂元「そして次に下人なのですが・・・コラ!零子
岩瀬「・・・。(眠っている)
坂元「ホントにさっきまで真面目で素直だったと思ってたらすぐこれだ・・・。
   おい!零子!居眠りなんてしてないで黒板をとれ!!

 岩瀬はそのままの姿勢でどこからか使い捨てカメラを取り出して黒板を写した。
 坂元は呆れてしまって何も言えない。
 岡崎はそれを見て笑っている。

坂元「もういいや。人美、零子を起こして
岡崎「はーい

 岡崎、岩瀬を起こした。

坂元「こら零子。アンタは一体どういうつもりなの?授業は自分のネタを披露する場所ではありましぇ〜ん!どおせやるんだったらみんなのいるところでやりなよね。
岩瀬「・・・すみませんでした。
坂元「しかしアンタはホントに素直だよね。でも謝るんだったら始めから何もしないの
岩瀬「はい

 ♪ピンポンパンポン
 放送「坂元先生、お客様がお見えになってます。至急校長室まで来てください
 ♪ピンポンパンポン

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