英語劇「A Midsummer Night's Dream」(真夏の夜の夢)
ウィリアム・シェークスピア原作
            Shakespeare’s
A Midsummer Night’s Dream (真夏の夜の夢)


* 幕が上がると、森の中。妖精のパックが登場。_
観客席に向かって挨拶をする。
  PUCK enters the forest and addresses the Audience.

パック  こんにちは、みなさん。ボクは妖精のパックです。
    妖精の王オーベロン様にお仕えしているんだ。
    え? ボクを知ってる? ・・・・・そうそうそう、
    いきなり手臼を動かして村の娘をびっくりさせたり、
    おかみさんがバターを作ろうとミルクをかきまわしていると、
    その上澄みをすくってむだぼねをおらせたり、
    夜の旅人を迷わせて、困るのを見て大笑いしたり、かと思うと、
    可愛いパックと呼んでくれる人には力になって幸運を与えてやる、
    あのパックです。
    そしてボクは、妖精たちの間ではめちゃくちゃ人気者なんだ!!
PUCK: Good evening, everyone!
     I’m puck−a fairy who works for King Oberon.
     What’s that? You know me?
     Of course you do… I interrupt the ladies making butter and a
     surprise the girls while they’re walking.
     I cause them trouble and then I laugh and laugh.
     But I always give good luck when people call me“Pretty Puck.”
     And I am very, very popular with the other fairies.

    
* 舞台奥からパックを呼ぶ声がきこえる。「パック、パック、パック。」
A voice calls from offstage: Puck! Puck! Puck!

パック  ほら、みんながボクを呼んでいる。
PUCK: Oh! Someone’s calling to me!

* 妖精の豆の花、くもの巣、からしの種が上手からあらわれる。
PEASEBLOSSOM, COBWEB and MUSTARDSEED enter from the left.

豆の花   お調子者のパック!
PEASEBLOSSOM: Clown Puck!

くもの巣  あわてんぼうのパック!
COBWEB: Panicky Puck!

辛しの種  イタズラ好きのパック!
MUSTARDSEED: Naughty Puck!

豆の花   こんなところで、何サボってるの?
PEASEBLOSSOM: What are you doing here, Puck?

パック  こんにちは、豆の花さん、くもの巣さん、辛しの種さん。
    別にさぼってなんていませんよ。あなたたちこそ何してるんです?
PUCK: Hello, Peaseblossom,Cobweb, Mustardseed!
     I’m afraid I’m very busy now. What are you doing?

豆の花   妖精の女王タイテーニア様のお言いつけで、葉っぱを露で濡らしにきたの。
PEASEBLOSSOM: Titania, the queen of the Fairies, asked me to find a leaf
          wet with dew.

くもの巣  そして、桜草という桜草の耳たぶに真珠の珠をかけてやるの。
COBWEB: And I have to hang a pearl on the earlobe of a primrose.
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