Little Talking About Love
Tell-aholic
    戯曲「Little Talking About Love」
                   by Q



登場人物

  まみ(女:24)
  あきら(女:24)
  めぐみ(女:24)
  かおり(女:22)


舞台

    まみの部屋。
    中央に炬燵。
    四方に座布団。
    一角にオーディオセット。炬燵の上にリモコン。
    さらに別の一角に小さな冷蔵庫。
    さらに別の一角に、文庫本が数冊積み上げられている。




1.

    宵の口。
    まみの部屋。
    あきらがいる。
    炬燵に入って、だらりともたれている。
    リモコンを手にとって、操作を試みる。
    効き目がない。
    何度か試したあと、立ち上がってオーディオをスタートさせる。
    音楽。
    もう一度座って、テーブルにだらり。
    玄関から物音。
    やがてまみが部屋に入ってくる。
    買い物袋を下げている。(中身はつまみ系で)
    あきらを見て、憮然。

あきら   おかえり〜。
まみ   …あのね。(と、オーディオをストップ)
あきら   ん?
まみ   (買い物袋の中身を冷蔵庫にしまいつつ)何であたしの部屋に、
    あたしより先にあきらがいるの。(以下、作業しながら)
あきら   いいじゃん。
まみ   よくない。
あきら   冷たいなあ。
まみ   普通でしょ。
あきら   あたしとまみの仲じゃない。
まみ   どんな仲だ。
あきら   え、どんなって…。
まみ   ちょっと! そういう思わせぶりなの、やめてよ。
あきら   まみが聞いたんじゃない、どんな仲って。
まみ   だから、
あきら   あたしに…そんなこと、言わせないでよっ。
まみ   だから、そういう誤解を招きそうな態度をしない!
あきら   誰も見てないよ。
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