あの日の僕ら
【あの日の僕ら】
登場人物
・倉田誠也(くらた せいや)
・沢村慧斗(さわむら けいと)
・端村一希(はしむら かずき)
・段原啓介(だんばら けいすけ)

現在1
特別棟の屋上

誠也、塀に手をかけている
啓介、扉開けて入る 手にから揚げを持っている
啓介 誠也に気づかれないようにゆっくりと近づく

啓介「わっ!」

 誠也 驚く
 誠也 何か必死に伝えようとするがが声が出ない

啓介「え・・・誠也どうしたん?大丈夫か!?」
誠也「・・・・はははははは!」
啓介「え?」
誠也「冗談でした~」
啓介「なんやねん、びっくりしたわ驚かさんといてよ…」
誠也「そっちが先にやったんやん」
啓介「そやけど、さすがにそれは心配するからやめてほしい」
誠也「ごめんごめん。で、啓介どうしたん?ここに来て」
啓介「どうしたも何もお前抜けてたやろ」
誠也「ありゃりゃ、バレちゃってましたか」
啓介「そりゃバレるわ…ほら」
誠也「あ、ありがとう、うま」

誠也から揚げを食べる

誠也「濱川と話しとったから気づかれてないと思ってた」
啓介「あ~横目でずっと見てた」
誠也「まじかい」
啓介「あいつ自慢話ばっかでしんどいわ」
誠也「変わらへんな」
啓介「ま、遅くなりましたが誠也お久しぶりです」
誠也「おう」
啓介「最近どうなん?」
誠也「まあ、頑張って勉強してるよ」
啓介「生物系やったよな。研究とか大変ちゃうん?」
誠也「めっちゃ大変」
啓介「来年卒業やんな」
誠也「一応な」
啓介「もう3年か。早いな。」
誠也「啓介のほうこそどうなん?」
啓介「ん?あぁ、実家の和菓子屋やけど」
誠也「そりゃ知ってるって。まだ修行中?」
啓介「うん。焼き加減とか形は親父と同じようにできるようになってんで」
誠也「味は?」
啓介「そこは気にすんなや」
誠也「いや、そこやろ一番気にすんの」
啓介「いやー、親父と同じようにやってるはずやねんけどな」
誠也「お父さん、ケガは?」
啓介「長時間働くんはしんどそうやな」
誠也「そうなんや。」
啓介「ま、だからこそ俺が頑張らんとな」
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