教えたがりおじさん~SNS×演劇界隈編~
コント「教えたがりおじさん~SNS×演劇界隈編~」
「投稿したら、秒で来る“おじさん”通知。
即レス・長文・自分語り。
SNSの闇が舞台に飛び出した、
《通知地獄コント》、ここに開幕!」
【あおり文】
スマホを打つ。
――ただ、それだけの行為が、舞台をざわめかせる。
「ピコン!」という軽やかな通知音とともに、
どこからともなく現れる“おじさん”たち。
経験を語り、知識を披露し、昔話に酔いしれ、
批評を繰り出し、褒めて近づき、そして――DMに潜む。
SNSに誰もが見たことのある“彼ら”が、
演劇空間にわらわらと姿を現したとき、
客席もまた「通知地獄」の渦中に巻き込まれる。
これは、
《投稿ひとつで現れる“おじさん界隈”の生態を、
舞台上にそのまま召喚したコント》である。
【登場人物・キャラクター説明】
女1:学生の演劇部。SNSでつぶやくたびにおじさんが群がってくる。
男1(経験マウントおじさん):昔の武勇伝ばかり語る。演劇の古き良き時代を自慢。
男2(知識ひけらかしおじさん):理論・歴史・専門用語をやたら振りかざす。長文早口。
男3(職人肌おじさん):体育会系。基礎・根性を連呼し、声がでかい。
男4(辛口批評おじさん):常に否定から入る。上から目線で辛辣。
男5(褒めて距離近いおじさん):やたら馴れ馴れしく褒めるが上から目線。
男6(自分語りおじさん):何でも自分の話にすり替える。舞台経験ゼロでも語る。お面を被って別の役もやる。
男7(学生):女と同世代の演劇部員。つぶやくとおじさんたちが退散する。不思議な力を持つ。
【舞台】
SNS空間を模した舞台。中央にスマホを持つ女1。
男1〜6は舞台袖や後方からぞろぞろ現れる。
男7は女1の少し離れた位置に。
【本編】
照明の中に女1が現れる。スマホを覗いている。
女1「今日の稽古、発生きつかったな……。『発声練習ってどうしたらいいですか?』っと」
女1がスマホを打ち込み、送信ボタンを押す仕草をする。
\ピコン!(通知音)/
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