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ハッピーボンバー

ハッピーボンバー

【登場人物】２人（男１：女１）
綾香：ツンデレ少女。秘密にしてるけど啓介が好き。
啓介：綾香の幼馴染。素直で鈍感

【あらすじ】
時限爆弾の隣に囚われてしまったツンデレ少女綾香。
綾香のスマホで警察に電話しようとする幼馴染の啓介。
スマホを使うためには４桁の暗証番号が必要だ。
でも、そんなの絶対教えられない。だって、その数字は啓介の誕生日なんだから！
爆発まで残り３０分！
綾香は素直になれない自分に打ち勝って、暗証番号を教えることができるのか！？
ツンデレドタバタラブコメ。

【上演時間】10分

【本編】

■中央スポット

綾香：私の名前は綾香！　家に帰る途中、黒服の男たちの怪しい取引現場を目撃してしまった！
綾香：そいつらの名前は悪の組織『ハッピーボンバー』！
綾香：そして、えーと、なんやかんやあって、私は廃ビルに監禁されているのだ！

■普通照明（綾香は両手を拘束されている）

綾香：くっ……！　私はこんなところで死ぬっていうの？　一人ぼっちで……！
綾香：絶対いやだっ。せめて最後にもう一度あいつに……啓介……！
　　
啓介：綾香ー！
綾香：啓介！？
啓介：大丈夫か！　助けにきたぞ！
綾香：まっ、待ちくたびれたわ！　もっと早く来なさいよ！
啓介：そんだけ元気なら大丈夫だな。ほら、早く逃げよう。
綾香：待って！　体が後ろで縛られてるの！　はずしてちょうだい！
啓介：わかった！　くっ……！　ダメだ、固すぎる！　柱と固定されてて動かせないし……！
綾香：どうにかならないの？　犯人たちが戻ってくるかもしれない！
啓介：いや、たぶん犯人は戻ってこないと思う。
綾香：どういうこと？
啓介：ほら。となりを見ろ。
綾香：え、何これ？
綾香：……えーと……デジタル時計からコードが伸びて、変な機械と繋がってるわね……
啓介：ああ。
綾香：これって、まさか……じっ、時限爆弾ーっ！？
啓介：たぶんな。
綾香：うわっ！　時計の数字が３１から３０に減った！　残り３０分で爆発するってこと？！　急がないと！
啓介：くそっ、だめだ！　どうしても外れない！
綾香：じゃあ、近所の人に助けを求めて……！
啓介：近くに民家は見当たらなかった！
綾香：じゃあ爆弾のほうをどっかに投げ捨てるっていうのは！？
啓介：動かしたら爆発するタイプかもしれないぞ！
綾香：えーと、それじゃあ……そうだ！　警察！　警察を呼びましょう！
啓介：それが、ここに来るまでに、俺のスマホは壊れてしまって……。
綾香：私のがある！　とられなかったの！
啓介：おおっ、マジか！　で、どこにあるんだ？！
綾香：私の胸ポケットに入ってるわ！
啓介：よし！

1/4

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