狐の癒し火は誰が為に 演劇用
『狐の癒し火は誰が為に』
作者:はてぃ
登場キャラ
玉丸ーぎょくまるー(女性):もとは妖狐だった。義仁の式神となり、人の姿となる。傷を癒す炎を出すことができる。炎の色は緑(翡翠)色。
義仁ーよしひとー(男性):陰陽師であり、玉丸の使役者。他にもろくろ首、座敷わらしを式神としてそばに置いている。玉丸達のことを単なる式神ではなく、家族のように思っている。
ろくろ首(女性):義仁の式神。義仁の屋敷の掃除、食事の準備など家事全般をこなす。
座敷わらし(演じるのは女性男性両方可):義仁の式神。幼めの少年の妖怪。義仁と遊ぶことが大好き。
ぬらりひょん:義仁の屋敷に出入りする妖怪。義仁のことを気に入っている。
忠康(男性):国より鬼討伐隊を任されている。義仁に式神を貸し出せと言ってくる。あくまでも式神は者扱い。
登場キャラ(ちょい役)
・前半
子供(男性、女性どちらでも可):怪我をしている。妖狐の頃の玉丸から逃げている
・中盤
天狗(男性):義仁と共に戦う式神。鬼の出現を教えに来てくれて、一緒に討伐へ向かう。
負傷兵1、2、(男性、女性どちらでも可):玉丸が参戦した鬼討伐の兵
・後半
女性(女性):玉丸の養生所に訪れた女性
男の子(演じるのは女性男性両方可):女性の息子
男(場合によっては声のみ役):玉丸の養生所に訪れた男
演じるうえでのお知らせ
・玉丸について
玉丸にはモノローグがあります。箇所は(M)で示しています。
・ちょい役について
ちょい役がたくさんありますが、諸々演じる側の諸々のご都合で可能であれば、兼役してくださっても大丈夫です。
・※について
※で囲われている部分は、声劇のように音声だけで演じてもらっても構いません。暗転中に音声、声だけ流すなど。
以下、本編です。
※↓
場面:森の中。逃げる怪我をした子ども。それを追いかけている緑の火を纏った、白い狐。
子ども「やだ!こっちに来ないで!」
玉丸「(現在妖狐)待って!あなた怪我をしてるじゃない!」
子ども「火!?誰か!誰か助けて!」
玉丸「(〃)違うの!待って!これはあなたを傷つけるためじゃなくて…!」
※↑
(※↓〜※↑は実際に演じていただいても、音声だけでも可。以下にも記載がある各※↓〜※↑も同様です。演者様方のご都合に合わせて、実際に演じるか、声劇のように音声だけで演じるかご判断ください。)
暗転
0:少しの間
※↓
明転
場面:森の中
効果音:雨の音
玉丸「(〃)(M)雨が降るのに陽が差している。辺りには土の湿った臭い。雨が冷たい。身体も冷たくなってきた。」
動き:「陰陽師、「義仁」登場。
義仁「…大丈夫かい?」
玉丸「(〃)陰陽師か…。女狐を狩りに来たのですか?」
義仁「そんなつもりはないよ。こんなところで独りで…今にも消えてしまいそうだね。」
玉丸「(〃)関係ないでしょう。」
義仁「…そうか。どうかな?いっそ消えてしまうのなら、私の式になってみないかい?」
玉丸「(〃)こんな力、何に使うのですか?」
義仁「それは君が決めればいいさ。…時間がなさそうだ。儀式を行いたいのだが、攻撃してくれるなよ。」
動き:義仁、玉丸に一歩近づく
玉丸「(〃)く、来るな!燃やすぞ!」
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