1、壱、ichi
1、壱、ichi
テーマ:常識とはなにか、誰のために存在するのか
◎取り扱った社会問題
大量生産、大量消費
情報化社会
AIの進化と失職
関係性の希薄化
貧困
ジャンル:群衆風刺劇
あらすじ
「それが“常識”だって、誰が決めたんだろう?」
世界のどこかで、“常識”という言葉が重くのしかかる時代。
主人公・いちが出会ったのは、情報が価値を持ちすぎた図書館、選ぶことが義務となった消費社会、趣味として働かされる工場、関わらないことが美徳とされた静かなマンション、そして“助け”が競争に変わった街の市。どの街にも、それらしい理由とルールがあり、誰もが「それが当たり前」と口を揃える。
だが、出会った人々との言葉や沈黙の中で、いちは少しずつ気づいていく。本当の常識とは、「受け継ぐもの」ではなく「選び直すもの」なのだと。
そして最後は、破り捨てる。
この世界が「正しい」としてきた常識の紙片を。
登場人物
いち
百花
光
店員
客
ナオト
ミドリ
カナエ
ユウカ
アナウンサー
ガイド
職人
管理者
若者
藤井
リオ
アキラ
マナ
ヒナ
店長
サトシ
リナ
群衆
シーン0「はじまりの部屋」
(照明:白く乾いた光。いちの“部屋”が中央にある。机、棚、使われていないベッド。
周囲は黒幕で閉ざされ、世界がそこだけにあるような空気。
部屋には「ルール一覧」「自己成長目標」「最適な一日モデル図」などの紙が整然と貼られている)
(いち、机に向かいながら、ルール表を読み上げている。無表情、淡々と)
いち
【朝6時:起床】
【朝6時15分:水を一杯】
【朝6時30分:SNSを3分間確認】
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