それは彼女が悪いわ
「それは彼女が悪いわ」
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誠:彼女にこっぴどく振られた
信也:誠に呼び出される
麻里:誠の彼女
シーン1
誠、舞台袖で話している
誠:っちょっ、ごめんって。いや違う違う、だからおれが悪かったって。
だから誤ってるじゃん。いや、っだから。うわ、っちょっとそれはだめだって。暴力反対、暴力反た...。
誠、張り倒された衝撃で舞台袖からよろめきながら出てくる。
誠:っつぅ..いった...。
誠:なんだよ、もう。浮気じゃないっていってるのに。俺はただ、ちょーっとバニーガールの子達とお酒を飲んで、後輩の女の子達と温泉旅行に行っただけなのに。まったく、彼女ならそれくらいゆるせよな。あーくそっ。
誠、近くにあった椅子を蹴り飛ばす。
舞台袖から怒号が聞こえる。
誠:うわぁ、すみませんすみません。
誠、慌てて椅子を元にもどす。
誠:はぁーなんでこんなについてないんだよ。俺なんか悪いことした?はぁー。
誠:あいつに愚痴でも聞いてもらうか。あわよくばまた他の女の子紹介してもらったり..。ぐへへ。
誠、電話を取りだし電話をしようとする。
とそこで雨が降ってくる。
誠 :あめ!?いやもう梅雨は終わっただろー。あーくそっ、ついてない!
誠、走ってはける。
シーン2
誠と信也、喫茶店で話している。
信也はスマホをいじっており、あまり話を真面目に聞いていない。
信也:それで、彼女に平手打ちをかまされ、こっぴどくフラれたってわけかー。
誠 :だからさーあれは誤解なんだよ。
信也:あーうんそうだね。それは彼女がわるいわー。
誠 :だろ!やっぱ俺は悪くないよな!。
信也:あーうんそうだねー。そういえば、例の温泉旅行の後輩ちゃんとはどうなったんだっけ。
誠 :それがさ、ちょうど彼氏と上手くいってないらしくて、色々と悩みとか聞いてあげたわけ。そしたら、俺にすっかり惚れ込んじゃってさー。だから最後に、それは彼氏が悪いわ、俺ならそんな思いさせないのに、っていってあげたら、すっごく驚いた顔してて、いやーあれは絶対落ちたな。やっぱお前の紹介だったから...ておい、お前ちゃんと聞いてる?さっきからスマホばっかいじってなにやってるんだよ!
信也:いや別に仕事の連絡。
誠 :ほんとか?まさか女じゃないだろうな?俺がこんなにもかわいそうな目にあってるってのに。
信也:違う違う。ほんとに仕事の連絡だって。
誠 :ほんとかよ?
麻里:お待たせしました。こちらご注文のブレンドとブルーマウンテン、ショートケーキになります。
誠 :おっきたきた!やっぱりコーヒーと言えばブレンドだよな。
信也、コーヒーを飲む。
誠 :お前はまたそれかよ、どこにいってもそれ飲んでるよな。なんだっけ、ブルートゥース?
信也:通信しちゃったよ。ブルーマウンテンね。
誠 :そうそれそれ。それうまいの?
信也:おいしいよ。まあ、君みたいな貧乏舌にはわからないおいしさだろうけどね。まあ僕は他人の趣味嗜好を否定したりはしないから、好きなものを...
誠、信也のセリフを遮る。
誠 :ていうかさーどこ行ってもおんなじ味だとつまんなくね?やっぱ店ごとに味が違う、ブ レンドの方がよくね?
信也:...見解の相違だね。僕に言わせてもらえば、どこに行っても同じなどでは無い。むしろその店によって違う温度、違う入れ方、違うカップ。その差全てがコーヒーというもののすべて...
誠、再び遮る。
誠 :うお、ここのショートケーキうま。やっぱコーヒーにはケーキだよな~。
信也:...。
信也:...そういえば、今日はなんで呼び出したの?まさか、彼女の愚痴を言うためだけに、呼び出したわけじゃないよね?
誠 :さっすが信也、鋭いねー。ずばり、新しい女の子を紹介してください!
信也:じゃあ今日はお疲れ~。大して楽しくなかったけど誘ってくれてありがと~。二回目はもういいかな。
誠 :っちょ待て待て。冗談冗談。な、座れよ、好きなもの頼んで良いから。今日はおれの奢り、っな。
信也、渋々座る。
信也:じゃあもう一杯コーヒーを。
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