あなたの世界で踊らせて
あなたの世界で踊らせて

4人
シロ(本名は真白)…12歳。畠山が創ったキャラ。
畠山(はたけやま)…男性。25歳。売れない小説家。
小野田(おのだ)…女性。25歳。喫茶店店主。

宮地(みやじ)…男性。25歳。畠山の親友。


(明転。喫茶店。店主の小野田が掃除をしてしている。)

(喫茶店のドアベルが鳴り、畠山が入ってくる。)

小野田「いらっしゃいませ…あら、畠山さん。また来てくださったんですね。」

畠山「はい。」

小野田「いつものでいいですか?」

畠山「はい。それと…。」

小野田「コーヒーにお砂糖たっぷりでしょ?分かってますよ。」

畠山「お願いします。」

(小野田、店の奥に入る。畠山、何やら悩んでいる。)

(小野田、カップを持ち、戻って来る。)

小野田「はい、お待たせ致しました。」

畠山「ありがとうございます。」

小野田「いえ。…あの、この時間はお客さん来ないと思うので…。」

畠山「あぁ、どうぞ。」

(畠山、自分の目の前の席を勧める。)

小野田「失礼します。」

(小野田、畠山の正面に座る。)

畠山「コチラこそすみません。毎度毎度僕の話に付き合わせちゃって。」

小野田「いえ、楽しみにしてるんですよ。この時間。」

畠山「そう言って貰えると救われます。」

小野田「…で、どうでした?あの原稿。先月見せてくれた記憶喪失の女の子と詐欺師のラブストーリー。」

畠山「あぁ、あれですか…。」

小野田「はい。とても面白いと思ったんですが。」

畠山「あれはですね…。…………(間を取って)落ちました。」

小野田「えぇ〜…。」

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