おつかれ
【おつかれ】 作 朱雪

<登場人物>
主人
メイド



1.
  中央にテーブル
  椅子に主人。読書等していても良い
  上手からメイド

メイド「お疲れですね、ご主人様」
主人「あぁ、メイドさん。そうかな、…そうかも」
メイド「昨晩、遅くまでお仕事をなされていました」
主人「そうだね、あんま寝れてないし疲れちゃったかもしれない」
メイド「本日はもうお休みになられたらいかがでしょう」
主人「そうしようかな、今日は仕事も無いし」
メイド「では寝室の準備を致しますので少々お待ちください」
主人「ありがとう、メイドさん。お願いするよ」
メイド「失礼します」

  メイド下手へはける

主人「そんなに疲れてる気はしないんだけどな。んー、ちょっとだけ体、重い?…そんなことないか。しかしうちのメイドさんは不思議な人だ。無愛想という訳でもないが特別明るいという訳でもない。なのに僕も気づかないような体の変化に気づいてくれる。あ、確か霊能力者の家系の生まれなんだっけ。だからか」

  下手からメイド

メイド「ご主人様。寝室の準備が整いましたのでいつでもご就寝できます」
主人「相変わらず仕事が早いね」
メイド「滅相もありません」
主人「じゃあ、僕はもう寝るね。あとの家事、頼めるかな」
メイド「勿論でございます。ゆっくりお休み下さい、大分お疲れのようなので」
主人「ありがとう。おやすみ、メイドさん」
メイド「おやすみなさいませ」

  主人下手へはける
  暗転


2.
  中央にメイド。洗濯物などしていると良い
  下手から主人

主人「おはよう、メイドさん」
メイド「おはようございます、ご主人様。昨晩はよく寝れましたか」
主人「あぁ。すごくよく眠れたよ」
メイド「それは良かったです。しかしご主人様、昨日よりもお疲れのようですが」
主人「え?どうしてだろう。よく寝たのに」
メイド「昨日の倍…いえ、3倍は疲れていらっしゃいます」
主人「そんなに?どうしよう。一応病院とか行った方がいいのかな」
メイド「あまり意味は無いと思いますが」
主人「そうかな、薬とかもらえるかも」
メイド「…そのような薬は危険なのでおすすめ出来ません」
主人「危険?まぁ確かに使いすぎるとまずいけど。今日は休む訳にいかないんだよな、仕事に行かなきゃだし」
メイド「そうですね」
主人「とりあえず仕事には行ってくるよ。朝ご飯は準備できてる?」
メイド「はい。お持ち致しますか?」
主人「おねがい」
1/2

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム