アメ、ときどき、ハレ
アメ、ときどき、ハレ
サバのミソ煮定食
ましろ …すべてにおいて普通。存在感がうすい。
アカギ …運動神経抜群の体力おばけ。元気で明るいが、学力は学年ビリ。
クロオ …マイペース。全国学力テストで1位。寝てばっかり。コミュ障。
オレン …大阪人。英語はペラペラでコミュ力あるが、常識がない。
会長 …自称生徒会長。演劇部部長で、演劇オタク。演じることは天才的。
※男女設定は、どっちでも割と自由に変更可能。一人称だけ変えてください。
上手前に玉座の椅子(理科室にある先生用のイスみたいな)、下手に白い四角い箱が3つくらい置いてある。真ん中より上手寄りに、牢屋の格子があって、区分けされている。
開幕。真ん中にスポット。地明かりはなし。ホリ青~紫。
スポットの真ん中に正座で座布団に座る生徒会長。雰囲気は落語の始まり。
後ろでは、ましろ、アカギ、クロオ、オレンが倒れて寝ている。
BGMは拍子木を叩いて、物語の始まりっぽさを出す。
拍子木をたたくのは、黒子でもいいし、生徒会長本人でもいい。
生徒会長、座布団の上で一礼。観客に向かって話始める。
会長 「むか~し、むかし……(首をひねる)、いや、昔のことじゃないか。それじゃあ…げんだぁ~い、げんだ~いのあるところに、とある中学校がありました。その中学校は少し前までとーーっても荒れていて、とーーっても大変でした。…そこで大人と生徒会は考えました。生徒が良いことを進んで行い、悪いことをする生徒が制裁される制度を作ったら、生徒は進んで良いことを行うようになる…と。そこで大人と生徒会が考えた制度が、『サニー制度』。(サニー制度と書かれた文字を見せる)良いことをした生徒には『サニー』…すなわち太陽を。(サニーのマークを大きくしたものを出す)悪いことをした生徒には『レイニー』…つまり、雨を。(同じくレイニーのマークを大きくしたものを見せる)サニーを集めた生徒には学校での優遇が、レイニーを集めてしまった生徒には、罰が与えられるようになりました…。(マークをしまって、ため息。)
生徒たちは、はじめのうちは、対してその制度を本気に考えていませんでした。ですが、そんな中……初めてレイニーを5つ集めてしまった生徒が…ある日突然死んでしまったのです……。
生徒たちは驚愕しました。『サニー制度』と『死』は無関係だ!といくら学校が説明しても、どうしても信じられません。生徒たちは、必死に良いおこないをするようになりました。そのため、一部の生徒を除いてほとんどの子が良い子になり、学校は平和になりました…。 そう……、ほとんどの子をのぞいて、ね。(意味深な笑い)」
会長、座布団の上で一礼。場面転換のBGM。座布団を持って、上手へ移動。 玉座のイスに座布団を置いて、そこに足を組んで座る。
明転。ホリは青~紫のまま。ましろが、まず起きる。
ましろ 「……うぅーん…ここは…ど、こ………?って、え?なに、ここ⁉️」
ましろ、周りを見渡す。近くで寝ているアカギを見つけて、駆け寄る。
ましろ 「…ねぇ、ねぇってば⁉️ 大丈夫⁉️」
アカギ、腹筋を使ってすさまじい勢いで起き上がって、そのまま立ち上がる。
服装は赤Tシャツに制服のズボン。Tシャツにレイニーマークが4つ。
アカギ 「何だ⁉️ どうした⁉️ オレは誰だ⁉️ ここはどこ⁉️ 取り敢えず筋トレしよう! そうしよう! 筋肉は人を裏切らない!」
アカギ、その場で腕立て伏せ(でも何でもいいから筋トレ)を始める。
ましろ 「おぉ…って、起き方独特すぎるでしょ!…って、君は確か、アカギ君、だよね?」
アカギ 「(筋トレしながら)そうだ!オレはアカギ!…そーいうお前は誰だ⁉️」
ましろ 「(一瞬、寂しそうな顔をして)…私は、ましろ。」
アカギ 「なぜ、オレを知ってるんだ?」
ましろ 「アカギくんは有名人だもん…。この学校一…いや、日本一のアスリート中学生。どの種目も抜群の運動神経で日本新記録を更新。ただし、ケンカしたり、勉強はやらなかったり…して、レイニーをもらいまくってるって…」
アカギ 「あはは!レイニーだか何だか知らんけど、オレは全く気にしてない!真面目に勉強なんて、意味がないことはしない!」
ましろ 「まぁ…その結果、その胸にはレイニーが4つもついてるんでしょ?」
アカギ 「あはは!まぁな!」
そんな二人の会話を聞いて、オレンが起床。
オレン 「……ふぁ~~(あくび)……ココ、ドコヤネン……」
ましろ 「あ!オレン君! あなたもここに連れてこられてたの⁉️」
ましろ、オレンに駆け寄る。
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