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つなぐ村の不思議

つなぐ村の不思議

客Ａ～Ｆ　　夏休みにつなぐ村へやって来た少年たち。　　
子供Ａ～Ｂ　つなぐ村に住む現代の子どもたち。　　　　　
案内役　　　つなぐ村に住みその歴史を伝えている年寄り。
村人Ａ～Ｚ　案内役のお話に登場する村人たち。　　　　　

　　　暑い夏の日。
　　　つなぐ村観光ツアーにやってきた客たちが少しバテながら入って来る。

客Ａ　　ようやく着いたね。
客Ｂ　　ここがつなぐ村かぁ。
客Ｃ　　たくさん歩いたからさすがに暑いね。
客Ｄ　　そうだね。でもここら一帯は日陰になっているからかかなり涼しいね。
客Ｅ　　うん。あの大きな木が日陰を作ってくれているみたいだね。
客Ｆ　　ん、誰か来るよ？

　　　つなぐ村の子どもたちが遊びながら入って来る。
　　　自分たちで考えた動きを付ける。

子供Ａ　かげかげふみふみ！かげふみふみ！
子供Ｂ　かげかげふみふみ！かげふみふみ！

　　　子供達楽しそうにはけ。

客Ａ　　この村の子供たちかな？
客Ｂ　　不思議な遊びをしていたね。
客Ｃ　　やっぱりこの村の風習はすごく興味深いね。

　　　そこへ案内役がやってくる。

案内役　本日は遠路はるばるよくぞこのつなぐ村にお越しくださいました。
客Ｄ　　あなたは？
案内役　私はつなぐ村観光ツアーのガイドを務めております案内役です。どうぞよろしくお願いいたします。
客Ｅ　　よろしくお願いします。
案内役　しかし、都会から離れたこんな小さな村に皆さんのような若い方が足を運んでくださるとは。嬉しいですねぇ。
客Ｆ　　いやいや。私たち、夏休みの研究でこの村の不思議な風習について調べようということできたんです。
案内役　あらそうだったんですね。この村には不思議な言い伝え、風習が数多く残っていますからねぇ。あ、噂をすれば。

　　　村人Ａ～Ｃが変な動きをしながら入って来る。

村人Ａ　影よ、影よ、つながみ様よ。我らに影を与え、あの日差しからこの身を守りたまえ～！
村人Ｂ　影よ、影よ、つながみ様よ。我らに影を与え、あの日差しからこの身を守りたまえ～！
村人Ｃ　影よ、影よ、つながみ様よ。我らに影を与え、あの日差しからこの身を守りたまえ～！
客Ａ　　やっぱり不思議な風習ですね。
客Ｂ　　本で読んだ通りだ。
客Ｃ　　いったい、なんでこんな動きをしているんですか？
案内役　これには長い長い歴史がありましてね・・・。

　　　村人Ａ～Ｃがはける。
　　　以降案内役のお話の世界。案内役と客たちは舞台の端の方に立ち、中央にお話の中の村人達がやってきて案内役の語りに合わせて動く。
　　　村人Ｄ～Ｆ登場。

案内役　昔々、そのまた大昔、私たちのご先祖様はここからはるか離れた遠い大地からやってきて、この地に小さな村を作りました。
村人Ｄ　みんな！見てみろ！この辺りならきっと食物が育つ！生活ができそうだぞ！
村人Ｅ　本当か！それならここに村を耕そう！
村人Ｆ　そうだな！そしてここを中継地として、故郷とさらなる大地とを繋げる村にしよう！
３人　　おー！
案内役　この村はさらなる発展を求めて冒険に出かける旅人と彼らの故郷とを繋ぎ合わせるという意味を込めてつなぐ村と名付けられました。
客Ｄ　　へぇ～、だからつなぐ村って言うんだ。

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