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「あ」と「え」

「あ」と「え」

レイ　泣かないピエロ
アルト　話さない騎士
香苗紗季（かなえさき）　主人公
内藤綾（ないとうあや）　真面目な子、親が弁護士
藤堂悠斗（とうどうゆうと）　不良
直宮遥花（なおみやはるか）　悠斗の彼女、泣き虫、姉貴（というかギャル？）
主催者

サス明転、主催者、レイ、アルト板付き　オープニング

１
主催者　：「皆さんようこそお越しくださいました。皆さんがこの展覧会｛「あ」と「え」｝に来てくださったこと恐悦至極にございます。さてこちらが本日の展示品。」

エリア

主催者　：「泣かないピエロ、話さない騎士でございます。」
レイ　：「泣かないこと。それは強いこと。そして悲しむ心がないこと。」
アルト　：「話さないこと。それは淑やかであること。そしてつまらない人であること。」

主催者動きながら話し始める。

主催者　：「今回はその展覧会でのお話。泣かない、話さない。羨ましいと思う人も、自分はそうなりたくない！と思う人もいるかもしれません。」

間、主催者突然動きを止めて

主催者　：「でもそれは本当なのでしょうか。「あ」と「え」。この話のキーワードです。その謎が解けるとき、扉は開く！なんちゃって。」

鐘の音

主催者　：「おや、そろそろ時間ですね。ではお話をお楽しみください。」

暗転、ねじの音、ボタン２

２
紗季　：「はあー暑い。めちゃくちゃ暑い。」
悠斗　：「なんでこんな時に外でなきゃいけねーんだよ。」
遥花　：「提案者誰だったっけ？」
紗季　：「綾でしょ。ゲームや勉強ばかりじゃ健康に悪い。たまには外に出てみよう！なんて言うから。」

綾入り。みんなに呼びかける

悠斗　：「あーあ。ガチでめんどい。なんで断らなかったんだよ。」
紗季　：「断ろうとしたら、断ったらもう勉強教えませんって言われたじゃん。」
遥花　：「綾頭いいもんね。それに比べて悠斗と黄瀬は。」
悠斗　：「うるせえ黄瀬より頭いい自信はあるわ。」
紗季　：「黄瀬さん？って誰？」
遥花　：「知らない?うちの学校トップの頭の悪さを誇る黄瀬だよ！まったく、なんで勉強しないのやら。」
悠斗　：「本当に。黄瀬は、頭は学年トップの誰かさんに勉強教えてもらえばいいものを。まあ、こんな暑い中友達を外に放り出して干物にしようとするやつだけど。これまたどうして頼らないのやら。」
遥花　：「お前が言うな。」
悠斗　：「何だと?」
綾　：「だーれが融通が利かない殺人ガリ勉野郎ですって？」
全員　：「うわぁ！」
悠斗　：「ってんなこと誰も言ってねえよ！」
遥花　：「そうそう。私たち綾が頭いいってこと言ってたよ。」
紗季　：「というかいつから私たちの近くにいたの？」
綾　：「誰かさんのあーあ。ガチでめんどい。からかな？」
全員　：「ほぼ話の始めじゃん！」
綾　：「まあ悠斗には後で話が、遥花には後でスタバ奢るとして・・・それより諸君！暑くないか？」

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