懐 -いだく-
纐纈

A 田中 篤志 (たなか あつし)
    男。高2。お金は好き。将来マカオとラスベガスどっちに行くかで知恵熱出した。
B 園崎 匠 (そのさき たくみ)
    男。高3。部屋長。校門前で姉に出待ちされ先輩に袋叩きにされた事がある。
C 伊東 弘人 (いとう ひろと)
    男。高2。数値上は賢い。楽しく生きたい。「青年の主張」に出てみたかった。
D 佐々木 駿 (ささき しゅん)
    男。高1。内弁慶。最近ここの生徒ヤバいという感覚がマヒしてきていて怖い。
サブ(2人) 場内でもオペでも。イ2、イ4部屋の住人役。名前は三雄と三郎。

 舞台にはベットが4つ。布団でも可。床には舞台を四等分にするテープが張ってあると面白い。(貼り方は布団の配置に合わせて。共有スペース(通路)あってもいいし。要は個人スペース一応ありますっていう区切りが欲しい。なんなら物で区切ってもいい。)
※ セリフ中のABCD表記役の呼び方お好きにどうぞ。なんなら名前に全くかぶってないあだ名で呼ばれたりも高校生ならありそう。


1【D】 舞台下、サラリーマン姿で上手下手を行ったり来たり。忙しそうにしてて。(書類持ってたり電話してたりとか。途中でため息ついたりしゃがんだりしても楽しい。)数往復して退場。(声アリでもナシでも可。)

2【BC】 BC、思い思いに過ごしている。
C (咳払い)。あー、あー。天にまします我らが神よ。
 [CB目を合わせる。]
C 今日も一日何事もなく、笑って笑顔で過ごしました。Aは今日も宿題を忘れて、B先輩は…
 [C、Bのほうを向く。]
C 今日も元気です。よかった。ご飯も美味しくて俺も三食幸せです。I’m happy .
Thank you. (一息で)あーーーあぁーーーーあぁぁーーーーっめん。
 [CB顔を合わせる。]
B 別に感想いらないだろ。
 [C、Bを見つめる。]
B …何事もないわけではない一日だったんだな。
C 今日も一日何事もなくはなく、
B 俺に言うな。
 [C、無言でBに寄って行く。]
B 寄ってくるな。
 [C、Bが持ってるものを取り上げる。]
B なんだよもう。うーん…昨日より敬意が、足りなかった、かな。
C はぁ?昨日もそう言った!今日は最初に「おぉ!神よ!」て言ったじゃんよ。
B そうだっけ。
C そうそう。
 [間。]
B いや、言ってねぇよ。
C そうだっけ。
B お前なぁ。そもそもキリシタンでもないだろ。
C なんでそう言い切る。
B あーもクソみたいなお祈り?を毎日聞かされてキリシタンだと思う方がどうかしてる。
C くそじゃねぇし。
B まず正式な定型詩でも覚えてからやってくれ。
C あー…なんだったかな…天にまします我らの父よ。願わくば御名(みな)をあがめさせたまへ(※「へ」で読んで)ってやつ?
B 知ってんのかよ。
C いつかどっかのなんかで聞いた。
B なるほど。お前はキリシタンでないと言いたいんだな。
C 一人だけを崇めるなんてもったいないっ。そう、ウィーリブイン八百万の神の国!
B (溜息)。
C うっ…見捨てられたかのような空気感をひしひしと感じる。
 [間。]
C A−。
[C、きょろきょろする。]
C A−。A−?
B うるさい。
C A――――――――!!
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