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To You

　　ヘレン
　　ジャンヌ
　　クリス
　　アンリッヒ
　　ダグラス
　　ハロルド

■■■

　　演出による大幅改定可。

　　暗い舞台上、優雅なクラシック音楽が流れる。
　　明転。
　　舞台上には美しいポーズで佇む三人の男。
　　三人は、音楽に合わせて優雅に踊っている。
　　もしくは『トルコ行進曲』など楽しげなものでもよいかもしれない。
　　曲の終わりには三人で手を取り合って笑顔で美しいポーズ。
　　曲も終わり、三人、我に返り、お互いを見る。

三人　　うわぁー！

　　三人、慌てて離れる。

ダグ　　誰だあんたらー！
アン　　そりゃこっちの台詞じゃ！
ハロ　　な、なななんなんだい君たちは！
ダグ　　僕はこのお屋敷に招待されたお客様だ！　無礼は許さんぞー！
アン　　それがどうした、わしじゃってお客様じゃ。
ハロ　　なにを！　私だって招待された身なのだよ君たちぃ！
ダグ　　場所を間違えているんじゃないのか？　ここは、高貴なるエレアノーア様の
　　　　お屋敷だぞー。
アン　　間違ってなどおらんわ、ほれ見てみぃ、これが招待状じゃ！

　　アンリッヒ、招待状を取り出す。

ハロ　　あ、それなら私も持っていますよ。
ダグ　　……。

　　二人、招待状を出す。

ハロ　　…これは、総合的に考えて、私たち三人ともが招待されたということでしょ
　　　　うか？
ダグ　　…信じられん。あんたらがあのエレアノーア様に招待されたお客様だと？　
　　　　この、卑しいチビジジイに、ただの地味メ
　　　　ガネが？
アン　　ち、チビジジイじゃと…？
ハロ　　じ、地味メガネ！
アン　　その鼻っ柱、へし折ってくれるわー！

　　三人、取っ組み合いになる。
　　そこへ、ヘレンとクリス、優雅に登場。

ヘレン　私の屋敷へようこ…なんじゃこりゃあ！

　　ヘレン、あんぐりと口を開け、到底お嬢様にあるまじきポーズ。
　　三人、驚いた顔でヘレンを見ている。

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