この物語にオチなどない
「この物語にオチなどない」
    作 菅原悠人


男 俺のじいちゃんは夏になるといつもアイツの話をする。じいちゃんとソイツは友達だったのだろう。毎日釣りに行ったり、山に入ったり、ずっと一緒に過ごしていたらしい。ソイツの話をしている時、じいちゃんの顔はいつも笑っていた。だけど、その話の最後には、いつも悲しそうな顔をする。じいちゃんが14歳になった頃、そいつは突然じいちゃんの前から、姿を消したらしい。
  引っ越す話なんて聞いてない。そもそも、いなくなるんだったら必ず自分に話すはずだとじいちゃんは毎年繰り返し話していた。じいちゃんの友達はソイツしかいなかったらしい。そんな話を毎年聞いて、胸が痛くなった。何でそいつはじいちゃんを捨てていなくなったのか、いなくなる前に話すぐらいしてもいいじゃないかと毎年思っていた。
  後日、じいちゃんが仕事に行き、俺が家にいる時、一人の変なじいさんが家に訪ねてきた。怪しいと思ったが、必死に俺のじいちゃんと話をしたいと言って来たので仕方なく家にあげ話を聞いてみた。聞いてみたら、どうやら、そいつがじいちゃんの友達だった男だった。帰ってきたのだ。何十年たった今、やっとここに帰って来たのだ。何を思って再びじいちゃんの前に現れたのか。そのじいさんの名前は、浦島太郎だ。
  この物語はコメディである。浦島がじいちゃんの前からいなくなった理由を必死に話した。どうやら、子供たちからいじめられている喋れる亀を助け。そのお礼に海底にある竜宮城に亀の背中に乗って連れていかれ、何日か過ごしたそうだ。綺麗な乙姫様に会ったらしい。それで帰るときに玉手箱を貰い。地上に戻ってきたらなんと何十年も経っていた。それで、玉手箱を開けたらおじいさんになったらしい。
  まてまて、まじか。どこから突っ込めばいいのか分からん。この爺さんはアホなのか、いやアホだ。完全なアホだ、正真正銘のアホだ、間違いない。
  まず、喋れる亀って何だ?見たことも聞いたこともないんだけど、それはイジメられるわな。だって喋れるんだもん。俺だってそんな亀もとい、怪物いたらイジメると思うわ。いや、イジメるというか退治だな。なにするか分からんし。恐いし。子供たちも可哀想に、退治してたらアホに止められたんだもんな。俺がその子供だったら手元に持っているAiphoneをそいつの顔面目掛けて投げてるのに。シリさんもビックリだよ。今は西暦2019年である。
  それで竜宮城ってなに。風俗か?いかがわしい店なのか?てか、どうやって海底に行ったの?水圧で潰れちゃうよ?それとも凄く浅い場所にあるの?見つかっちゃうよ?花火を彼女と二人で見れる隠れスポットってインターネットに乗ってるぐらい、隠れてない場所にあるんでしょうか?バカだ。
  てか、息はどうするの?酸素ボンベでも背負ってたの?亀が提供してくれたの?亀有能すぎじゃね?イジメぐらい自分で対処できるぐらい有能じゃね?何でイジメられてたの?ねえねえ何で?何でそんな亀に乗るんだよ!怪しすぎだろ!酸素ボンベを持ってる亀ってなんだよ!意味不明だよ!
意味不明だ、この浦島もとい亀助太郎の思考回路が意味不明なのか。竜宮城(風俗)が意味不明なのかもう分からん。だれか、教えてください。この、どこかの精神の時のなんちゃらみたいな意味不明な状態を語るじいちゃんを解読してください。お願いします。
最後の玉手箱って何ですか?じいちゃんの話を信じても玉手箱を渡す意味が分からん。だって一応化け物(亀)を助けたんだよね?良いことをしたんだよね?何で恩を仇で返すの?子供たちが化け物(化け物)を退治してるのを阻止してまで助けたんだよ?某ライダーだったらキックされてるよ?じいさんきっと爆発してるよ?
  浦島太郎、いや。亀助玉手箱太郎。哀れなり。
1/1

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム