私自身、脚本や朗読劇を見る機会がほとんどないのですが、
自分の思い描いた想像の映像で楽しめるのが新鮮でした。
始まりのイタリアのラブストーリーのロマン溢れる世界にググッと引き込み、
都会と田舎の対比を人のメンタル的な部分に反映させるところなど、
物語のなかにリアルな世界が入りこんで、
ちょっとシンミリしたり、クスっと笑ったり、読み手を飽きさせませんね。
とくに終わり方が印象的でした。
平行していた2本の糸がクロスして、それがずっと紡いでいくような、
そんな時間をかけた人間関係の温かさが感じられるようなお話でした。
ジャズといえば、ビリー・ホリデーくらいしか知らない私ですが、
出てくる曲がわかれば、もっと世界に浸れそう、と思いました。
いつもとは一味違う世界をみせてくださり、ありがとうございました。
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